三菱UFJ銀行は3月末で大谷翔平との契約を満了(写真/AFP=時事)
ドジャース・大谷翔平(30)をめぐり、広告業界の争奪戦が過熱している。5月8日(日本時間9日)、大谷の代理人であるネズ・バレロ氏が地元メディアの取材に応じ、大谷の2025年のスポンサー収入が1億ドル(約145億円)に達するとの報道を「間違いない」と認め、契約スポンサーは「20数社」になると明かした。
大手から新興企業まで大谷に熱視線を送るなか、“離脱”した企業があった。事情を知る経済紙記者が語る。
「三菱UFJ銀行が契約更新しないことを決め、3月末で大谷との契約を満了したのです」
同行は2018年、日本ハムからロサンゼルス・エンゼルスに移籍した大谷と「ブランドパートナー」契約を締結。エンゼルスの赤いユニフォームを着た大谷と、同行のコーポレートカラーの赤がマッチした広告を多くの人が目にしただろう。
その後、2023年オフに大谷はドジャースに移籍。チームカラーは「ドジャーブルー」に変わったが、6年間、大谷を応援する姿勢を貫いてきた。三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取や、三菱UFJフィナンシャル・グループの亀澤宏規社長とブランドパートナーである大谷との対談動画も話題になるなど、広告においてもMVP級の活躍が見られていた。
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ユニフォームの色との関係は
なぜ、このタイミングで大谷のスポンサーから降りたのか。
「それまで年間3億円だった契約料が年間10億円ほどに跳ね上がったそうです。大谷の功績を考えると払えない額ではないものの、多忙を極める大谷が出演する宣伝コンテンツ制作のための拘束時間には制限があり、コストパフォーマンスなどを考えた結果、バレーボールなど別のスポーツも後援するかたちにシフトしようという決断になったそうです」(同前)