活動再開時の謝罪会見で涙する板東英二(2013年)
“広告塔”だったからこそ申告漏れのダメージが大きかった
板東には金銭的なトラブルも付きまとった。積極的な不動産投資によってバブル崩壊後に膨大な借金を背負ったり、元付き人に7億円を脅し取られそうになったりしている。そして、2012年暮れ、役員を務める『オフィスメイ・ワーク』が名古屋国税局から2011年8月期まで7年間で約7500万円の申告漏れを指摘され、そのうち5000万円は所得隠しと認定された。
「レギュラー番組を失い、テレビで見かける機会も減りました。板東さんは国税庁の確定申告の啓発ポスターに起用されたり、確定申告の時期になると初日に税務署を訪れてマスコミに対応したり、広告塔のような役割も果たしていた。名古屋国税局から感謝状をもらったこともあった。それだけに、他の芸能人の申告漏れ以上に印象が悪く、メディアも起用しづらくなったのでしょう」(前出・芸能関係者)
約1年後の謝罪会見では、自分の植毛を告白した上で、経費に計上できると思った旨を話した。その後、テレビに復帰し、2018年の夏の甲子園100回大会では始球式もおこなった。生涯現役を貫くかと思われていたが、昨今は音沙汰がない。
昭和から平成のテレビ番組に欠かせず、元プロ野球選手のキャリアの新たな道を提示した板東。5月24日には『マジカル頭脳パワー!! 2025』が復活放送されたが、そこに板東が不在であることを嘆く声もネット上に数多く見受けられた。
《板東英二さん、マジカル頭脳パワーで司会不在って…違和感あるよね?》
《板東英二がいないのは残念でならない》
《司会が板東英二様だったらなおよかった》
《板東英二さんの司会も見たかったってのはある》
《マジカル頭脳パワーで足りないのは板東英二やねん…。》
板東の勇姿をもう一度見たい視聴者は少なくないようだ。
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