大阪万博、行くならいつが狙い目か?(Getty Images)
大阪・関西万博が4月13日に開幕して1か月あまり。万博協会によれば、5月23日には関係者を除く一般来場者が約13万9000人と、1日の来場者数としては過去最多を記録したという(関係者を含めると約15万7000人)。
協会は会期中(4月13日~10月13日)の想定来場者数を2820万人と見込んでおり、単純計算で1日15万人が来ないとクリアできない数字だ。USJの年間入場者数が約1600万人、ディズニーランドとディズニーシーを合わせた年間入場者数が約2700万人であることを考えると、半年換算で3つのテーマパークの入場者を合わせた数より多い人数の来場が必要で、開幕前から目標達成には疑念の声も寄せられていた。
ただ、チケットの販売数は5月19日までに1200万枚を超え、この先には夏休みも控えている。開幕直後こそ客足が伸び悩んだものの、来場者数は日を追うごとに増え、最寄り駅、入場ゲート、人気パビリオンなどで行列や滞留が発生したニュースが連日のように報じられている。混雑を避けるにはどの日を狙えば良いのか。旅・鉄道事情に詳しいライターの金子則男氏が指南する。
「万博が公開している混雑予測では、非常に混雑する『繁忙日』が10月、混雑する『通常期』が6月および8月後半から9月、やや混雑する『閑散期』が開幕から5月、7月から8月前半までと予想しています。また閑散期のうち、開幕から5月については『過去の万博傾向から、来場者が多くない』、7月から8月前半については『修学旅行の需要が一段落し、暑い時期ということもあり、一般の来場者需要も減少する』と説明しています。
過去の万博を振り返ると、1990年に大阪で開催された『国際花と緑の博覧会』はスタートから順調だったものの、中盤で一気に失速して10万人割れの日が続きました。この年は記録的な猛暑で、会場は猛烈な暑さに襲われ、客足がパタッと途絶えたのです。ただ閉幕直前は勢いを一気に取り戻し、最終週の来場者数は1日平均25万人以上になりました。
2005年の愛知万博は、開幕直後が極めて低調で、最初の1か月は連日5万~6万人程度。こちらも閉幕に向けて一気に盛り上がり、最後の1か月は連日20万人以上の入場者が殺到しました。混雑を避けたいなら、閉幕直前がNGなのは間違いありません」(金子氏。以下同)