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「前はYKKだったのに…」アパレル業界でひっそり進む“ファスナーのコストダウン”の実態をショップ店員が明かす 値上げを回避する企業努力だが顧客離れを懸念する声も

ファスナーへのこだわり(YKKのホームページより)

ファスナーへのこだわり(YKKのホームページより)

ショップ店員も「お客さんが離れていかないか心配」

 ファスナーの使い勝手の悪さを実感したことがある人たちからよく聞かれたのは、ファスナーの最大手ブランド「YKK」の名だ。高品質・高耐久性で高い評価を受ける「YKK」は世界72か国に事業を展開し、2024年度は販売数量100億本を突破。ファスナー市場において世界No.1のシェアを誇る。

 YKKのホームページによれば、ファスナーはスライダーやエレメントの形に少しでも誤差が生じると噛み合いが悪くなり、使い物にならなくなるため、100分の1ミリ単位の精密さが求められる。そして同社では世界中のどこでも同品質の製品を生産できるように努めているという。

 前出の販売員・Aさんは、「うちも前は、ファスナーは全部YKK製だったんですが、やっぱりいいものだけあってか、他と比べると“高い”らしくて。高いというか、安いファスナーがたくさん出てきたということなのでしょうが……」とコストダウンの方針に理解を示しつつも、販売する立場としては懸念もあるようだ。

「よく見ると、エレメントとスライダーの部分で、若干金属の光沢感が違うんです。ブランドロゴが入る引手の部分は以前のままなんですが、エレメントの部分はチープな安物の輝き。Tシャツ1枚に2万円もするようなブランドなんだから、正直そこはケチってほしくないというか。コストダウンは仕方ないと思うけど、使い勝手や見た目の劣化で、お客さんが離れていかないかと心配になります」(Aさん)

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