6月3日からレギュラーメニューとなった松屋の『うまトマハンバーグ定食』。980円
牛丼チェーンの松屋が6月3日より『うまトマハンバーグ定食』の販売を開始した。過去に何度も期間限定メニューとして販売されている人気メニューだが、今回はレギュラー化ということで、より長い期間提供されそうだ。一方で、980円という牛丼チェーンのメニューとしては少々高めに思える価格設定も話題となっている。
“うまトマハンバーグ”は、松屋のハンバーグににんにくの旨味とトマトの酸味を活かした特製トマトソースを絡めたメニュー。さらに半熟玉子が標準でトッピングされている。外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏が定番化への経緯を振り返る。
「松屋の『うまトマハンバーグ定食』が初めて登場したのは2002年の夏で、その後は基本的に夏の期間限定メニューとして提供されています。非常に人気が高く、ネット上でも以前からレギュラー化してほしいという声がたくさんありました。レギュラー化されれば季節問わず食べられるということで、さらにファンを増やすのでは」
ハンバーグに特製トマトソースが絡んだうまトマハンバーグ。半熟玉子は標準でトッピング
ただし今回の「980円」という価格については、SNSでも〈うまい!うまいけど高いよ!980円はリーズナブルではない〉、〈うまトマ食ってみたいけど一食に980円出せる余裕がない。。。〉などといった声が続出しており、少々手が出しづらいと感じている人も少なくないことがうかがえる。
「2002年に初めて『うまトマハンバーグ定食』が発売された際の価格は580円でした。その後630円、750円と値上げし、2024年の夏は830円。そこから1年で150円も値上げしたと考えると、たしかにかなり高くなったという印象を抱くのは仕方がない。ちなみに他の定食メニューも同様に値上げしており、たとえば定番の『牛焼肉定食』もかつては580円でしたが、現在は890円です。また、『牛焼肉定食』は2024年6月時点で790円だったので、約1年で100円値上がりしている。牛丼チェーンのような低価格のファストフードにおいて、1年で100円から150円程度の値上げというのは、かなり異常事態だと感じます。原材料費や運送費、人件費などの高騰が、それだけ深刻化しているということです」(小浦氏)