重宝される駅ナカロッカーだが…
ライブ会場内のコインロッカーが300円値上げで800円に
コインロッカーの利用料金の値上げは、ライブ会場やその周辺の街中でも見られるようだ。ロックバンドやミュージシャンが好きで、推しのライブをよく見に行くという、飲食店勤務の20代女性・Dさんは、「物価高もここまで来たか……と思い知らされました」と語る。
「よく行くライブハウスの近くにあるコインロッカーが、小さいサイズが200円、中くらいのサイズが300円で重宝していたのですが、つい最近100円ずつ値上げ。ライブ会場内のコインロッカーも値上げしているところがあるので、それ用の現金を準備していても足りなくなります……」
コインロッカー利用料金の値上げに踏み切ったライブ会場内の一つが、国内で複数都市に展開するライブホール「Zepp」だ。Zepp Nagoyaは今年3月17日にXで、「昨今の情勢に鑑み」と理由を説明し、料金改定をアナウンス。小サイズが300円から500円の200円値上げ、大サイズは500円から300円の値上げで800円になった。
Dさんによると、コインロッカーの利用料金の値上げにより、「お金を入れず荷物を入れる無銭利用」を以前よりも見かけるようになったという。
「ライブ会場に限ったことではないですが、鍵がかかっていないコインロッカーを空けたら、すでに荷物が入っているという光景に遭遇することも増えました。お金を節約したいからといって、お金を入れず荷物だけ入れるなんて……。ただでさえ空きが少ないのに腹が立って、外に出したくなりました」(Dさん)
コインロッカーの利用機会が多い人にとって、値上げは財布を直撃する。「コインロッカーの利用料金500円」時代が到来し、ため息を付いている人は少なくないようだ。