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投資
トランプ相場の戦い方

《億り人がアドバイス》資産約6億円の成長株テリー氏が「初心者は優待株投資がいい」とする理由 「割安」かつ「高配当」の銘柄を楽しみながら長期保有で「株価が倍になっていた」ことも

初心者は「優待株投資」にも注目(写真:イメージマート)

初心者は「優待株投資」にも注目(写真:イメージマート)

 個人投資家の成長株テリー氏は、米国人投資家のウィリアム・オニールが推奨した「成長株投資」の手法を日本株市場で実践し、40年にわたる投資生活で約6億円の資産を築いた。そんな同氏が自身の投資スタイルや初心者へのアドバイス、日本の株式市場の見通しなどを解説していく。

 成長株テリー氏は会社員時代に出張先のニューヨークでウィリアム・オニール(米国の著名投資家)の本に出会い、成長株投資のノウハウを学んだ。成長株投資とは、企業の成長性や将来性に着目し、業績の伸びが期待できる銘柄に投資する手法のこと。同氏は1990年代後半の「ITバブル」の波に乗り、米国のIT関連株に重点的に投資して“億り人”の仲間入りを果たした。

初心者は優待株から始めるのがいい

 2000年代に入ってからは日本株にシフト。成長株投資で得た収益を不動産投資に回し、資産を積み上げてきた。現在は約6億円の資産を持ち、年間5000万円の不動産収入を得ている。ニュージーランドで悠々自適に暮らす近年は、投資のスタイルが変化したという。

「いまはもうそれなりに資産を持っているし、安定した不動産収入もあるので、そこまで頑張って資産を増やそうとしなくてもいいかなと思っています。以前はボラティリティ(価格変動)が激しい成長株がメインだったので、日々の値動きや企業の発表に目を光らせて、売り買いのタイミングを慎重に見極めていましたが、いまの私にはそんな気力はない(笑)。

 成長株投資にはさほど力を入れておらず、新高値(年初来高値)をつけた銘柄を週末にチェックするくらいですね。特にここ1年半くらいは中小型成長株がどんどん下がっていっているので、あまり手を出す気になりませんでした」(以下、「」内は成長株テリー氏)

 成長株テリー氏は現在、日本株のみ100銘柄ほどを保有。銘柄を選ぶ際は「割安」「高配当」というポイントに着目し、「株主優待」の中身も見て総合的に判断しているという。

「ここ5年ほどは『優待株』がメインになっています。ほったらかしにして、優待や配当をチャリンチャリンともらい続けるという感じですね。最近は初心者の人に対しても『優待株から始めたほうがいいよ』とアドバイスしています。

 優待のレベルが高い銘柄が増えてきているので、そのなかから割安で配当が良いものを選ぶというやり方です。目安としては、優待と配当を合わせて利回りが4%を超えるような銘柄がいいでしょう。新高値をつけた時に買い増しをすれば、さらに効率よく運用できるようになります。

 色々な優待株を持っていれば、物価高の時代に生活の足しになりますし、自分の趣味嗜好に合う優待がもらえれば嬉しいですよね。私自身、優待株でさまざまな恩恵を受けている。優待を楽しみながら保有を続けるうちに、いつの間にか株価が倍になっていたというケースもあります」

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