日経平均は「2027年頃に5万円に届くのではないか」
株式投資をするうえでは、大きな経済動向を見通すことも重要になる。成長株テリー氏は2021年に『日経平均5万円時代がやってくる 2030年までの株式市場、大胆予測』（パンローリング）を上梓しており、当時は「2025年に5万円台に達する」と予測していた。
しかし現実の2025年は、トランプ大統領の関税政策などの影響で世界中のマーケットが混乱し、日経平均は1月初旬に4万円台をつけて以来、3万円台で停滞している。
「いまの状況から考えると、日経平均が2025年に5万円台に達することはなさそうですね。最近は3万7000～3万8000円台くらいで推移していますが、これから円高になると、自動車などの輸出関係が打撃を受けるので、3万3000円くらいまで下がる可能性もある。
ただ、日銀が利上げをそろそろ止めようという流れになってきたことはプラス材料かなと思います。インフレによって大企業の時価総額が上がり、株高に繋がるということも考えられる。今年（2025年）に関しては、4万円台に乗れば御の字かなと。2026年に4万円台が定着してくれば、2027年くらいに5万円に届くのではないかと思います」
そんな市況において、どのような投資先を選べばいいのか。関連記事『《資産約6億円の成長株テリー氏が厳選した6銘柄》中小型成長株と大型株の組み合わせで「長期的な収益」を狙う 配当＋優待利回りが6％を超える銘柄も』では、成長株テリー氏の注目銘柄を紹介する。
【PROFILE】
成長株テリー（せいちょうかぶてりー）／ニュージーランド在住の個人投資家。大学卒業後、1980 年代から株式投資を始め、米国人投資家のウィリアム・オニールが推奨した成長株投資法を日本株市場で実践。成長株投資で儲けた資金をもとに不動産投資を行なうというスタイルで、現在は約6億円の資産を持ち、年間5000万円ほどの不動産収入を得ている。著書に『成長株に化ける優待株の探し方』（フォレスト出版）など。
