投資信託とはなにが違う?
●Q:投資信託についての説明で適切でないものを1つ選んでください
【1】投資信託とは「おすすめの株をまとめた福袋」のようなもの
【2】投資信託は手数料が高いものもあるので安易に買ってはいけない
【3】証券会社や銀行は投資信託を売った手数料を稼ぐことがビジネス
【4】自分で投資先を選ぶより、プロが選んだ投資信託のほうが高いリターンを期待できる
ヒント:証券会社や銀行が投資信託をすすめてくるのには理由があります
(正解は以下)
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●正解は【4】
投資信託という金融商品は、“株(銘柄)などの投資先をまとめた福袋” のようなもの。IT関連株をまとめた福袋、医薬品関連株をまとめた福袋、世界中の会社の株をまんべんなくまとめた福袋、国債や社債などの債券、不動産、貴金属や農産物のようなコモディティ(商品)といった特徴を打ち出して売っています。
まず、頭に入れておかなくてはいけないのは、投資信託はそれを販売している証券会社や銀行にとっての“稼ぎ頭”であるということ。
証券会社や銀行は、一般の投資家に投資信託などの金融商品の販売や運用管理をする際に得られる「手数料」によって稼いでいます。そのため、手数料が高い投資信託を優先的に販売する方向にバイアスがかかりがちです。
投資経験が浅い人にしてみれば、「自分でいろいろと調べて投資先を選ぶのはめんどくさいし、そもそもプロが選んだ投資信託にお金を預けたほうが、高いリターンを得られるはず」と考えるかもしれません。
しかし、購入した投資信託が1年間、仮にまったく価格変動がなかったとしても、保有している間ずっと運用管理の手数料(信託報酬)が差し引かれるため、数%の損失が発生することになります。
投資信託を長く保有すればするほど、証券会社や銀行は手数料を得られるので儲かりますが、それを買った投資家のほうは手数料のぶんだけ、ずっと損をすることになります。
株や不動産を買って一代で大きな財をなしたという人はたくさんいますが、「投資信託を買って大きな財をなした」という人に、少なくとも私自身は、いまだ出会ったことがありません。
【ポイント】投資信託は投資家ではなく証券会社や銀行のほうが儲かる金融商品
※遠藤洋・著『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)を元に一部抜粋して再構成
【PROFILE】
遠藤 洋(えんどう・ひろし)/1987年埼玉県生まれ。東京理科大学理工学部を卒業後、ベンチャー企業を経て26歳のときに投資で得た資金を元手に独立。本質的な価値を見極め「1年以内に株価3倍以上になる小型株」へ集中投資するスタイルで、最大年間利回り+600%、1銘柄の最大投資益+1760%を達成。短期トレードではなく、本質的な価値を見極め「半年で株価3倍を目指せる小型株」に集中投資するスタイル。『プレジデント』や『経済界』『週刊ダイヤモンド』などメディア出演多数。著書に『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円』(ダイヤモンド社)など多数。なお、遠藤氏の最新注目銘柄については、関連記事『《小型株投資の達人・遠藤洋さんの「大化け期待株」6選》M&A仲介、不動産コンサル、人材派遣ほか「大きな伸びしろ」が期待できる理由を詳細解説』にて紹介している。