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ビジネス
令和の米騒動

コメ価格の上下動に翻弄される販売現場 ある地方JAは「5キロ500円の値上げから一転、500円の値下げ」で「備蓄米の放出受け軌道修正」と説明

5月に500円値上げ、6月に500円値下げ

 今後、随意契約の備蓄米が流通すれば価格はさらに下がると考えられる。流通量や価格の大きな上下動に販売現場も早急な対応を迫られ、消費者が驚くようなケースもあるようだ。兵庫県在住の50代男性が言う。

「地元JAの直売所では、今年に入ってからも地元・加西産の『ヒノヒカリ』を5キロ3500円という値段で売ってくれていて、市場価格の急騰を受けて行列ができていました。ただ、都会に住む子供や親戚のために大量に購入する人も出てきて、1家族5キロまでの購入に規制されるように。“新米が獲れる秋までに在庫が底をつきそうだから制限した”という説明でした。5月には5キロ4000円への値上げもされた」

 その5キロ4000円の銘柄米が6月中旬になって今度は500円値下げされ、5キロ3500円に戻ったというのだ。「随意契約の備蓄米が安く出回るというニュースが流れて話題となったことに対応した動きに見えた」(同前)という。この男性が訪れていたのは兵庫県加西市、小野市、三木市をカバーする「JA兵庫みらい」(兵庫みらい農業協同組合)の直営店である「かさい愛菜館」。地元で獲れた野菜や果物などを販売し、市民はもちろん、観光客や周辺に多いゴルフ場帰りの人で賑わっている。

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