高配当で狙いたい銘柄、避けたい銘柄
業績が悪化しているのに高配当の銘柄は危なくないのか。不安も伴うが、かんちさんはこう解説する。
「高配当でも買うのは避けたほうがいいかどうか、見極めのポイントが2つあります。1つは、配当性向があまりにも高すぎる銘柄(70%以上)、もう1つは過去の業績のブレが大きい銘柄で、具体的には半導体関連、パチンコ関連、ゲーム関連が挙げられます」
一方、業績悪化が予想されるなかでも、高配当銘柄として注目に値する業界があるという。
「自動車関連の増配銘柄は、今後どうなるかの見通しが立てづらく、軒並み減益を予想しています。その結果、目先の業績悪化懸念が嫌気され、株価は安くなっています。しかし、今の状況が『最悪』で今後は多少なりとも回復してくると見ています。配当利回りが高く、何年か保有していたら負けなさそうな銘柄は、自動車や自動車部品に固まってある。
株は安い時に買うのが良い。高配当株への投資では、今回のトランプ関税ショックのような一時的な暴落はむしろ狙い目だと思っています」
かんちさんは具体的にいま、どの高配当銘柄に注目しているのか。関連記事『《資産8億円超の元消防士・かんちさんが厳選!》割安で狙える高配当株5銘柄 自動車、不動産、石油関連の見極めポイントを詳細解説』で詳しく紹介している。
【プロフィール】
かんち/1961年、三重県生まれ。元消防士。専業投資家。投資初心者でもわかりやすく、判断基準が明確で再現性の高い投資手法は、個人投資家の間で定評がある。初の著書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株投資入門』(ダイヤモンド社刊)はベストセラーに。