億り人・おけいどん氏が米国高配当株の銘柄選択をする際に守っている7つのルールとは
株を持つことで得られる「配当金」狙いの投資は初心者でも始めやすく、2024年の新NISA開始以降、個人投資家の間で高配当株の人気が一段と高まっている。新刊『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』(KADOKAWA)が話題の“億り人”投資家・おけいどん(桶井道)氏は「日本株だけでなく、有望な米国株にも目を向けてみるべき」と指南する。
日米など世界の高配当株・増配株への長期投資でコツコツと1.8億円の資産を築いたおけいどん氏が、配当金狙いの米国株投資のメリットや銘柄選びのポイントを伝授する。(同書より一部抜粋し、本稿のために加筆のうえ再構成)。
米国企業の製品・サービス抜きで生活はできない
米国企業と言えば、海の向こうでなじみが薄く、個別株に投資するにも、なんとなく危険と思いがちです。私も通った道です。しかしながら、米国企業は意外と身近な存在で、むしろ米国企業の製品やサービス抜きで生活や仕事をすることは不可能です。
米国株はなぜ強いのか。別記事《「米国企業抜きで日常生活を過ごせますか?」資産1.8億円の億り人・おけいどん氏が列挙する「米国株の強さ」の秘密 企業として、国として、市場として、独自の魅力が目白押し》と重なる部分もありますが、おさらいの意味も含めて説明しましょう。
iPhone、グーグル、Gメール、マイクロソフト、インスタグラム、フェイスブック(メタのサービス)、ユーチューブ、衣料用洗剤「アリエール」「ボールド」や柔軟剤「レノア」、台所洗剤「JOY」を展開するP&G、スターバックス、マクドナルド、コカ・コーラ、ペプシコ、ビザカード、マスターカード、アマゾン、ボーイング……。
これらすべて米国企業です。これらは製品やサービスですが、部品や素材レベルまで調べると米国企業はもっともっと広がります。一例を挙げますと、半導体製造装置メーカーのアプライド・マテリアルズがあります。世界中のほぼすべての半導体チップの製造に寄与しています。