iPhoneなど日本人の生活に身近な米国企業製品の数々(イメージ)
トランプ米大統領が2025年1月に就任して以来、日米をはじめ世界の株式市場は翻弄され、先行き不透明な状況が続いている。相互関税によって米国のインフレ加速や景気後退も懸念されるが、「それでも米国株は世界最強」と指摘するのは、新刊『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』(KADOKAWA)が話題の“億り人”投資家・おけいどん(桶井道)氏だ。
日米など世界の優良株に長期投資して資産1.8億円を築いたおけいどん氏が、投資先としての米国株の有望性、米国の強さを徹底解説する(同書より一部抜粋し、本稿のために加筆のうえ再構成)。
日常生活に溶け込む「米国株が強い理由」
株式投資といえば、日本の高配当株や米国および世界の株式に投資する投資信託が人気です。新NISA(少額投資非課税制度)をきっかけに投資を始めた人も多いでしょう。他方で、米国株(個別株)にも根強い人気があります。
では、米国株が強い訳を探っていきましょう。米国企業と言えば、海の向こうでなじみが薄く、個別株に投資するにも、なんとなく危険と思いがちです。私も通った道です。しかしながら意外と身近であることを知ってもらいたいと思います。
朝、スマホの目覚まし時計で起きるとします。日本人はiPhoneが好きです。世界シェアでも20%ほどあります。iPhoneはアップルの製品です。米国企業です。iPhoneではなく、日本製のアンドロイドスマホだとしても、OSはグーグル製ですので米国企業です。
朝起きてTシャツに着替えるとします。ナイキのTシャツを持っている人が一定数いると思います。アスリートも多くがナイキ製品を利用しています。ナイキは米国企業です。何かを調べるときにはググります。検索エンジン「グーグル」はグーグル(社)のサービスです。Gメールだってそうです。