億り人・おけいどん氏が語る「米国株の増配株投資」の魅力(イラスト:イメージマート)
2024年にスタートした新NISA(少額投資非課税制度)をきっかけに、株式投資を始めた個人投資家は多いだろう。とりわけ、株を保有することで得られる「配当金」狙いの投資は初心者でも始めやすく、高配当株の人気が高まっている。日米など世界の高配当株・増配株への長期投資でコツコツと1.8億円の資産を築いた“億り人”投資家・おけいどん氏は「米国の増配株にも注目すべき」と説く。
なぜ米国株の増配株が有望なのか。新刊『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』(KADOKAWA)が話題のおけいどん氏が増配株選びのポイント、米国株の有望性を解説する(同書より一部抜粋し、本稿のために加筆のうえ再構成)。
「増配株は二度おいしい」
私は米国株を自分基準で「成長株(強い株価上昇を期待する個別株)」「高配当株(高配当を期待する個別株)」「増配株(株価上昇と増配を期待する個別株)」の3つに大別しています。
成長株については《億り人・おけいどん氏が注目する米国成長株6銘柄 銘柄選択の「7つのルール」を踏まえて厳選したお宝株の数々》、高配当株については《おけいどん氏が厳選する米国高配当株6選 「四半期ごとの配当以外に特別配当も期待」「バフェット銘柄として有名」…医薬品、飲料、タバコなど業界上位企業の数々》など、別記事で解説しました。今回は増配株について説明しましょう。
増配とは配当金が前期より増えることです。つまり、増配株とは配当金が前期より増える株を指します。ただし、1~2年程度の増配では増配株とは言いません。連続で配当を増やし続ける銘柄を増配株と称します。増配株のよさは長期保有によって自分の投資額(簿価)に対する配当利回りが上がっていくことです。
増配株は、好業績を背景に増配しています。好業績であると株価も上がります。したがいまして、増配株を長期保有することは「増配+含み益」で二度おいしい投資と言えるでしょう。
たとえ、いまの配当利回りが低かろうと、長期保有で簿価に対して高配当化することを狙えます。私が増配株を好む理由はここにあります。