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【卒業生にはトップアスリートやタレントも】生徒数急増の通信制高校「N高グループ」奥平博一・校長インタビュー 「自由な“学び”を求める生徒が増えている」

紀平梨花さんや早川隼平さんらが卒業生

 N高グループでは入学時に選択するコースによって様々な学びの形がある。基本の「ネットコース」では年に7〜8日、全国いずれかのキャンパスで受講するスクーリング(期末テスト含む。2年次は3〜5日程度)と、2年次に3〜5日程度ある本校でのスクーリング以外は、ネットでの授業動画視聴による学習やレポート提出などで完結する。深夜でも早朝でも、都合のいい時間にビデオ・オン・デマンドで授業を受けられ、3年以上の在籍、必修科目の履修、74単位以上の修得、特別活動への参加などの条件をクリアすれば、高卒の資格を得られる。

 このネットコースに、全国のキャンパスへの通学やZoomによるオンライン通学、プログラミング講座、個別指導などの“オプション”を追加するような形で、さまざまなコースが設定されている。たとえば、「通学コース」はネットでの学習に加え、週1回か週3回、または週5回、キャンパスに通学して学ぶコースだ。

 N高・S高・R高に在籍していた生徒たちのなかには、アイススケートの紀平梨花さんやプロサッカー選手の早川隼平さん、プロテニス選手の望月慎太郎さんなどのアスリートの他、タレントのもみちょぱ(池田美優)さんや、女性棋士、ピアニストなど多方面で華々しい実績を挙げている若者がいる。自分の進む道をすでに決めていて、全力でそれに取り組みたいが、「高卒の資格は取っておきたい」「大学にも進学したい」といった場合に、時間や場所の制約を受けない通信制高校は最適解ということだろう。

 実際、他校からN高グループに“転校”してくるケースが多いという。

「最近は全日制の高校からの編入・転入も増えています。年度初めの4月の入学者が5000人くらいだったのが、毎月、数百人単位で編入・転入があり、年度末の3月には6000人とか7000人とかに増えます。全日制高校に合格して、入学式に出た後、その日に辞めて当学園に入ってきた子もいます。名門と呼ばれる進学校からも移ってきます。中学校での進路指導は、全日制高校への進学を中心に考えられているので、それに従って進学したものの学校が合わなくて編入・転入を選ぶ。もっと自由な“学び”をしたいと考える子が増えているのだと思います」(同前)

 いまやN高グループからは、東大や旧帝大など難関大への進学実績も伸びている。関連記事『《N高グループを徹底解剖》3.2万人が在学する巨大通信制高校の秘密 「一番の売りは300に及ぶ課外講座」と奥平博一校長、「不登校生徒の受け皿になっているのか」の問いへの答えは』では、進学実績が伸びている背景や、実際に通う場合の負担額、さらには「不登校の受け皿」というイメージについてなど、奥平校長の言葉を詳しくレポートしている。

取材・文/清水典之(フリーライター) 写真/五十嵐美弥

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