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森口亮「まるわかり市況分析」
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投資家が重視したい「夏の決算ラッシュ」で見極めるべきポイント ディスコの上方修正が象徴する半導体装置需要の強さとは?「第1四半期」だからこそ“未来の伏線”を見出すヒントに

「夏の決算ラッシュ」は他の四半期決算と何が違う?(イメージ)

「夏の決算ラッシュ」は他の四半期決算と何が違う?(イメージ)

 7月後半から8月中旬にかけて、日本企業の「第1四半期決算」が相次いで発表される。第1四半期だからこそ注目したいのが企業のビッグチェンジの萌芽だ。“夏の決算ラッシュ”がなぜ、投資家に重要視されているのか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんが解説する。

「第1四半期」ならではの注目点

 7月後半から8月中旬にかけて、日本企業の「第1四半期決算」が相次いで発表されます。投資家にとっては“夏の決算ラッシュ”と呼ばれるこの時期。日本の上場企業の約7割が3月決算を採用しているため、4~6月の3ヶ月は第1四半期が該当します。

 さらにこの「第1四半期」ならではの注目点があります。筆者は年間のスケジュールの中で最も大事な時期と位置付けています。それは、この段階で上方修正を出した企業は、その後もう一度上方修正を出す傾向があるという経験則があるためです。

 1年間の業績予想に対し、最初の3ヶ月、まだ9ヶ月が残っている状態で上方修正を出すということは、よっぽどの変化が存在している可能性が高いということです。

 第2四半期、第3四半期と進めば、目標への進捗率が見えてきて投資家も修正を予測しやすくなり、修正時のサプライズは限られますが、第1四半期での業績修正は想定されていないケースが多く、サプライズとなって株価の変動が大きくなるケースが高まります。

ただし“決算プレイ”はリスクも高い

 一方で、決算直後の値動きに賭ける「決算プレイ」は正直お勧めできません。というのも、決算で好材料が出ても、必ずしも株価が上がるとは限らないからです。

 例えば、
・すでに株価が上昇しており、好決算が「織り込み済み」だった
・PER(株価収益率)などの指標で見たときに割高で、利益確定売りが出やすい
・増配や自社株買いといった“株主還元策”がなく、材料不足に感じられる
といった理由から、数字が良くても、上方修正があっても下がるケースも存在します。

中長期で活かすべき「決算のヒント」

 だからこそ、「決算プレイ」よりも、発表された決算内容をもとに今後の投資戦略を組み立てることが大切です。

 筆者としては、第1四半期で上方修正を出した企業をウォッチリストに入れておき、押し目での買いを狙う中期投資の目線を持っています。

 また、上昇してしまった本命株を無理に追うのではなく、同じ業種の中で出遅れている企業や、今後波及効果が期待できる関連銘柄に目を向けるというのも有効な手法です。

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