最新の『つかめ!理科ダマン10 「地球のひみつ」を掘り起こせ!編』は7月17日発売
──今、『理科ダマン』シリーズはどのぐらい売れているんですか。
森下さん:日本では7月17日に10巻が発売となり、シリーズ累計175万部を突破しています。理数系の勉強に悩んでいる親子は多く、手に取りやすい学習漫画に需要があることを感じて、次に着手したのが算数・数学を楽しく教えてくれる「みるみるシリーズ」というわけです。こちらも、韓国では10万部以上売れている人気のシリーズなんですよ。
2021年から『理科ダマン』シリーズの日本版を展開
数学や理科を「嫌いにならないで」という気持ちを込めた
──マガジンハウスならではのこだわりは何でしょう。
森下さん:まず、カバーや中身の親しみやすさにはこだわっています。テストの点が上がることを直接的に目指すのではなく、それよりも数学や理科は楽しくて便利なものだから嫌いにならないでね、という気持ちです。苦手になる前にぜひ読んでほしい。
勉強って最初の入口でつまずいて「嫌い」って思っちゃうと、一生嫌いになってしまう。それはすごくもったいないなと思うんです。だけど、これらの学習漫画にはおもしろさが詰まっているので、読んでくれた子ども達からは「数学や理科が好きになりました」という声をたくさんいただけているのだと思います。
澤藤さん:ドリルのほうはマンガとセットでより理解が深まる内容です。入り口がマンガなので、これまでの学習参考書には使ってこなかったポップな書体を使ってみたり、問題を詰め込みすぎずに余白を多めにとってみたりと、デザインを工夫しました。
韓国の子どもたちの学習レベルが高いため、正直簡単な内容ではないのですが、エンタメ感を大切にしながら、子どもたちや学び直しに意欲を燃やすかたたちのチャレンジする姿勢を応援したいと思っています。それは今までこのジャンルを出していなかったマガジンハウスだからこそ、言い切ることができる部分かもしれません。
マンガとドリルのセットで理解が定着する
──今後の展開プランを教えてください。
澤藤さん:今後はみるみるシリーズで言うと、英語と図形のドリルの発売を予定しています(2025年冬~春頃)。マンガとドリルをセットで学べば、学力の定着が期待できると思います。マンガで楽しく理解し、ドリルで手を動かして理解を深める。韓国で芽吹いた学習教材の新しいスタイルは日本でもきっと受け入れてもらえるのではないかと、今から楽しみにしています。
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