閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
ライフ

【老後ひとり暮らしの人間関係】最大のセーフティーネットとなるのは“地域内の関係” 子供や孫を頼らないほうがいい理由

地域内に頼れる人間関係を築くことも大切(イメージ)

地域内に頼れる人間関係を築くことも大切(イメージ)

 家族に先立たれた先には、“老後のひとり暮らし”が待っている。ひとりなら気が楽だ……なんて思うかもしれないが、ひとり暮らしでは人間関係にも落とし穴がたくさんある。妻に先立たれた男性の集いである「没イチ会」を主宰するシニア生活文化研究所代表理事小谷みどり氏はこう語る。

「人との関係がなくなると食事や身の回りのことにも気が回らなくなり、引きこもりがちになる負の連鎖で孤独死のリスクが増します」(小谷氏)

 ひとりになった時、子供や孫を頼るケースは多いが、これは避けるべきだと小谷氏は言う。

「現代は昔のように子供が親の面倒を看る時代ではありません。長く一緒に暮らしていなかった子供と同居するとなれば、生活リズムの違いもあり、お互いストレスの原因になる。大切なのは身内よりも近所です。地域内に頼れる人間関係を築くことが老後ひとり暮らしの最大のセーフティネットになります」

 その土台となるのは好奇心だ。

「経験上、好奇心の強い人はひとりでも幸せに暮らしています。興味のアンテナを立てておくと全然違います。そのためにも新聞は取っておいたほうがいい。気になるテーマを見つけたら、地域のサークルや公民館の講座に入ってみる。自治体の生涯学習センターなどは4月か10月スタートが多いので、そのタイミングで入るとみんな『はじめまして』なので気兼ねなくスタートできます。

 注意点は英会話のように初級、中級、上級とクラスが分かれている講座です。中級以上は初級から積み上げた人がグループを作っているケースが多いので、実力に関係なく初級を選ぶようにしましょう」(同前)

 関連記事《【老後ひとり暮らしの極意】「家事を人任せにする方法」「ひとりならもらえるお金」「住み慣れた自宅に住み続けるために」…家族に先立たれた後に困らないための準備を総括》では、身の回り、お金、住まいなど、老後のひとり暮らしを続ける準備について詳細に紹介している。

※週刊ポスト2025年8月8日号

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。