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美容室の倒産件数が増加するなか「オタク向け美容室」が年商1億円超えの快進撃 マンガ本やフィギュアが並ぶ店内、「会話したくない」も選択可…“美容室が苦手”な層を狙った仕掛けの数々

額入りのポスター、プラモ、フィギュアが並ぶ店内

額入りのポスター、プラモ、フィギュアが並ぶ店内

漫画がずらりと並ぶ店内。「話したくない」を行動で示せる「しゃべりたくないGATE」も

漫画がずらりと並ぶ店内。「話したくない」を行動で示せる「しゃべりたくないGATE」も

「オタク」だった代表が「自身がほしいサービスを盛り込んだ」

 一方、美容室で「話したくない人」にも対応しているという。

「最初のアンケートで会話の有無が選択できるのですが、何度も来店しており、仕事で疲れている日などしゃべりたくない日もあると思いますので、行動で示せる『しゃべりたくないGATE』というものを設置しています」

 これは、美容室の受付で「しゃべりたくないGATEを利用したい」と伝えれば、スタッフは必要最低限の会話のみをすることで客も気を遣わずに施術を受けられるというもの。

 こうした“オタクファースト”な姿勢は、「OFF-KAi!!」を運営するlushtree(ラシュトリー)代表取締役・茂木賢太氏自身も「オタク」であり、「自身がほしいサービスを盛り込んだ」結果だという。着想したのは、2011年頃、茂木氏が居酒屋でオタク仲間と飲んでいたときことだったという。タナカ氏が続ける。

「『髪を切りに行くのが怖い』という嘆きを肴に盛り上がったのがきっかけでした。『だったら“オタクに優しい美容室”を自分たちで作ればいい』という冗談半分の一言が着火点。その日に『オフカイ』という店名アイデアは出ており、店内イメージやサービス、コンセプトを少しずつ煮詰めていきました」

 こうして2016年にオープンした「OFF-KAi!!」。それから約9年が経ち、推し活の隆盛・多様化とともに、客のオーダーも多様化しているという。

「ここ最近ですと、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』や『ウマ娘』、『ブルーアーカイブ』や『ゼンレスゾーンゼロ』など話題の作品のキャラクターモチーフが人気です。ライブにあわせて声優さんやキャストさんのイメージカラーをオーダーする方もいます。アニメやゲーム、VTuberなど、お客様の趣味も多種多様なため推し活としてのオーダーは非常に幅広いです」

 美容室が苦手な人の課題を克服したとも言える「OFF-KAi!!」。推し活ブームの今、「推しのことであれば話したい」という人も少なくない。コアなオタクだけでなく、美容室に苦手意識がある推し活ユーザーにとっても優しい救世主になるかもしれない。

ギャラリーのような落ち着いた雰囲気

ギャラリーのような落ち着いた雰囲気

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