AIG全英女子オープンで優勝した山下美夢有(Getty Images)
日米の賞金格差は広がるばかりか──。女子ゴルフの今季海外メジャー最終戦「AIG全英女子オープン」(英国=ウエールズ・ロイヤル・ポースコールGC)で、山下美夢有(24)が米ツアー初優勝を日本人勢では6人目(7回目)となるメジャー制覇を果たした。
山下が手にした優勝賞金は、なんと146万2500ドル(約2億1500万円)。昨年のJLPGAの賞金ランク1位の竹田麗央の2億6573万円(年間8勝)に迫る額で、2位だった山下自身が稼いだ1億7311万円(年間2勝)を大きく上回っている。
米女子ツアーの優勝賞金は急激な右肩上がりで、特にメジャー大会の優勝賞金は大きく膨れ上がっている。今年4月にメジャー初戦の「シェブロン選手権」を制した西郷真央の優勝賞金は120万ドル(約1億7640万円)で、昨年に2度目となる「全米女子オープン」を勝った笹生優花が獲得した優勝賞金は240万ドル(約3億5280万円)だった。
一方、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の最高優勝賞金は、「アース・モンダミンカップ」の5400万円。国内4大メジャー(公式競技)を見ても、「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」が3600万円、「日本女子オープンゴルフ選手権」が3000万円という規模。最高優勝賞金の「アース・モンダミンカップ」は“賞金総額”が3億円で、笹生が優勝した「全米女子オープン」の優勝賞金より少ない。