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藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

個人投資家が「決算発表」の前後でやるべきこと・やってはいけないこと 「買っておけばよかった…」と後悔することがあっても“決算前の先回り買い”がNGなワケ

決算発表の前後にやるべきことは?

決算発表の前後にやるべきことは?

 決算発表が本格化する時期に入る。投資家にとって、決算発表の前後にやるべきことや、避けるべき行動はなにか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第154回は、「決算発表前後の対応」について。

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 いよいよ決算発表が本格化してきました。株式投資をしている人にとっては、年に4回訪れる一大イベント。決算の内容次第で株価が大きく動くため、この時期は相場も不安定になりがちです。そんな中で、つい焦って判断を誤ってしまうことも。今回は、決算発表の「前後」でやるべきこと、避けるべき行動についてお伝えします。

【決算前】やるべきこと・やってはいけないこと

 まず、保有している銘柄があるなら、必ず決算発表日をチェックしておきましょう。うっかり見落としてしまい、決算をまたいでしまうと、内容によっては急落に巻き込まれてしまうことも。「知らなかった」では済まない状況になることもあります。

 決算をまたいで保有し続けるかどうかは、「なぜその銘柄を買ったのか」に立ち返って判断しましょう。たとえば「業績が良い割に割安だから」と買った銘柄が、すでに十分に上昇している場合、利益確定を考えるタイミングかもしれません。市場は「良い決算が出るだろう」という期待を先に織り込んで動くことが多く、実際に好決算が出ても“出尽くし売り”で下がってしまうこともあります。

 また、株価チャートが上昇トレンドから崩れている場合も要注意です。株価は将来の業績を先取りして動くため、チャートの変化は悪材料を織り込み始めたサインかもしれません。

 逆に、決算前に避けたいのは「決算後の急騰を狙っての先回り買い」です。決算発表後に株価がどう動くかを正確に予想するのは非常に難しく、一種のギャンブルのようなもの。仮に、注目銘柄が翌日に急騰して「買っておけばよかった」と後悔しても、それは“見逃した利益”であり実際に損をしたわけではありません。しかし、買っていた銘柄が決算後に急落した場合、その損失は現実のものです。リスクとリターン、どちらを優先すべきかは明らかです。

次のページ:【決算後】やるべきこと・やってはいけないこと

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