座席ごとについている車両もある
窓側の乗客のことを考えない人
Aさんの一件のように、新幹線では、通路側の席の客の行動が引き起こす問題が他にもある。都内に住むメーカー勤務の会社員・Bさん(40代男性)の趣味は国内旅行。新幹線を利用する機会も多い。Aさんと同様の理由で、「できれば窓側の席を予約する」というが、落とし穴もあるという。
「窓側の席の最たるトラップは、通路側の乗客がテーブルを広げた状態で眠ってしまうことですね。トイレに行く時にものすごく行きづらい。起こすのも嫌だし、機嫌を損ねたりしたらと考えたら、もっと嫌。眠るなら、少なくともテーブルはしまってほしいです」
Bさんは、「背もたれを倒す・倒さない以上に、“通路側の客が眠る”問題は厄介」だと不満顔だ。
「もちろん疲れてウトウト眠ることはあると思います。でも一度、通路側の席でテーブルを広げ、そこに突っ伏して眠っている人がいて、トイレに行きたくても邪魔されて出られない状態になりました。限界まで我慢して、最終的には起きてもらいました」
AさんもBさんも、「“通路側の乗客ガチャ”があろうとも、窓側のコンセントは譲れない」というほど、手軽に使える電源は死活問題。全車両の全席にコンセントがついていればいいのだろうが、もう少し時間はかかりそうだ。