石破茂・首相の退陣表明後、日本株が大きく上昇したのはなぜか(時事通信フォト)
石破茂・首相の退陣表明後、日経平均には史上最高値更新の大波が到来した。実はいま、株式市場には多くの好材料が揃っている。
総裁選でなぜ株価が上がるのか
「自民党総裁選になると株価が上がる」──市場関係者によく知られたアノマリー(経験則)だ。
過去3回の総裁選を見ても、首相の退陣表明から総裁選投開票日までの期間中、日経平均株価は上昇したが、今回はとくにそれが顕著だ。
株価が急騰を始めたのは自民党両院議員総会で“石破リコール”、つまり臨時総裁選を実施するかどうかの要求確認手続き開始が決まった9月2日、それからわずか4日間で約1000円上昇。9月7日に石破首相が退陣を表明し総裁選の実施が決まると、その後1週間でさらに約1750円も上がって日経平均株価は史上最高値を更新した。
10営業日で約2750円もの急騰である。