買取業者に“高く売れる”モノはなにか(イラスト:イメージマート)
定年後の生活を不自由なく送るために重要なのがお金。家の中の不要品を売ってお金に換えるのも老後資金を増やすひとつの手だ。本人は価値がないと思っていても、意外に高く売れる物もあるのだ。家屋の清掃、整理、不用品処分などを請け負う齋藤アルケン工業社長の齋藤憲嗣氏は、まずは金・銀製品を探すことを推奨する。
「10年前は1g5000円以下だった金が現在は1g2万円近くまで高騰しています。昔の眼鏡フレームやネクタイピン、時計の秒針などには金が使われていることがあり、1万円以上の値が付くこともある。素人では判断が付きにくいので、気になる物は金銀買取の専門店で鑑定してもらうといいでしょう」
価値が知られていないのが空き瓶だと齋藤氏。
「ブランドものの洋酒は空き瓶だけでも高値で買い取りされています。ヘネシーリシャールの空き瓶が1万円で取引されたケースもある」
茶道の道具も人気が高いという。
「鉄の茶釜や茶筅、茶碗など茶道具一式と硯などの書道の道具は需要があり、意外な高値で売れます。ごく普通の鉄瓶に数千円程度の値段が付くことも多く、メルカリなどのオークションサイトに出品すれば数万円で取引されることもあります」(齋藤氏)
キャラクターグッズや『少年ジャンプ』など昔の漫画、日本軍関連のグッズも売れ筋だ。
「昔の週刊少年ジャンプは表紙で価値が決まります。ドラゴンボールが表紙の1984年51号は50万円以上、物によっては80万円程度で取引されています。旧日本軍物も人気が根強く、日の丸旗に寄せ書きが入った出征旗は3万円ほどになることもあります」(同前)