次の乗客に「マクドナルドのにおい」を指摘されて…
では個人タクシーはどうなのか。都内ならどこでも走行し、普段は上野あたりをメインにしているという個人タクシー運転手の男性・Bさん(60代)も、「車内でものを食べるのは女性が多い」と話す。
「男性はほとんどいない。女性はよく、お菓子やアイスクリームなどを食べているよ。コンビニの串焼きやチキンを食べる人も結構いる。タクシーの中は、くつろぐ空間と思っているのでは。周囲に気兼ねしなくていいという部分はあるのかも。男性なら外を歩きながらとか、路上で食べちゃうんじゃない?」
「飲食禁止」と告げることはしないのか。Bさんは「しないね。なるべく禁止事項はつくりたくない」と言うが、乗客の飲食に遭遇したとき、困ったことはないのだろうか。
「食べている間、汚されるかどうか、においが残るかどうかは気になる。一度、マクドナルドのハンバーガーを食べていた女性のお客さんが降りた後、次のお客さんから『マクドナルドのにおいがする』と笑われたことがあったよ。窓を開けて換気はしたんだけど、そんなに短時間じゃ消えきらなかったみたい。その人は問題ないと言ってくれたけど、人によってはイヤがる場合もあるからね」(Bさん)
タクシーはゴミ箱じゃない
都内全域を走り、普段は品川あたりにいるという法人タクシー運転手の男性・Cさん(30代)も、車内でものを食べる人は「珍しくない」といい、飲食は「ダメではない」というスタンスだが、乗客の「飲食後」の態度について気になることがあるという。
「食べかすを含め、ゴミを『捨てといて』といって渡してくるお客さんが結構いるんです。タクシーはゴミ箱じゃありません。自分で食べたものは持ち帰ってほしいです……」(Cさん)