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実はタクシー運転手を困らせている“目的地の伝え方” 「スマホの地図を見せる」「いきなり住所を告げる」

行き先を伝える時は紛れがないようにしたいもの(イメージ)

行き先を伝える時は紛れがないようにしたいもの(イメージ)

 ちょっとお金はかかるが、便利な移動手段であるタクシー。ただ、目的地へと至る道順はひとつとは限らないだけに、トラブルにつながることもある。客の側からすれば「どうして思う通りに行ってくれないんだ!」と怒りを感じることもあるかもしれないが、運転手の立場からすれば「もっとうまく行き先を伝えてほしい」と思うこともあるようだ。タクシー運転手が困ってしまうような目的地の伝え方とはどのようなものか。

 都内でタクシー運転手をしているAさん(50代/男性)が言う。

「まず大前提として、絶対に避けたいのが聞き間違い。“日比谷と渋谷”や“千駄ヶ谷とセンター街(渋谷)”や、“たまプラ(たまプラーザ)と鎌倉”を間違えて大変なことになったという話も聞いたことがあります。この他、“千川(豊島区)と仙川(調布市)”とか“日赤(病院)と日石(日本石油)”とか、“目黒区の青葉台と横浜市の青葉台”とか、間違えそうな組み合わせは山ほどあります。

 お互いのためですから、くどいようでも『○○線の△△』とか『□□の近くの◎◎』とか、少しでも細かく伝えてもらえるとありがたいです」(Aさん。以下同)

目印になるものを伝えてほしい

 行き先に関しては、言った/言わないのトラブルになることもあり、「本当にリスクをゼロにしようと思ったら、紙に書いてもらうのが一番なのですが……」と語るAさん。それは極端だとしても、「出来ればこうして欲しい」という希望はあるという。

「距離が近ければ、なるべく細かく目的地を言って下さい。近いからこそ少しでも早いルートを選びたいですし、目的地の目の前につけるか、横断歩道を挟んで反対側でも良いかなど、近ければ近いで考えることは多いもの。自分が行きたい場所でなく、“○○の隣”とか“△△のちょっと先”といった言い方でも良いので、目印があればそれを伝えて下さい。

 住宅街などの場合は、まず大まかな場所を言って、近くなったら細かい説明を。学校、郵便局、スーパー、病院などを目印にして頂くと良いかと思います」

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