こっそり高設定台を教えてくれた隣の客
台の譲渡を禁止しているホールが多い一方で、実際には“台の譲渡”を体験したことがあるというユーザーは少なくない。都内に住む会社員Bさん(30代男性)はこう話す。
「休日にパチスロを打っていて、そこそこ連チャンしている最中に上司から急に電話がかかってきて、仕事のトラブルの対応をしなくてはならなくなった時があったんです。たしか、そのときはATが3つくらいストックされている状態で、まだまだ出そうだったんですが、上司の司令には逆らえず、その時点での出玉を交換してやめることに。その時、隣の台で打っていた若い男性が、結構負けていてかわいそうだったので、『これ、まだストックありますけど、打ちますか?』と話しかけて、自分の台を譲りました。その男性は『ありがとうございます』と言って、打っていました。
店員も特に注意してくる様子もなかったし、そのお店では台の譲渡はOKだったのかもしれません」
遊技をやめる際に、こっそりと“良い台”であることをほかの客に教えてくれるユーザーもいる。神奈川県に住む大学生のCさん(20代女性)はこう話す。
「とあるホールでパチスロを打っていた時、隣で打っていた男性がかなりたくさん出していました。それでその男性がやめる時、『この台、打ちますか? 設定6ですよ』と教えてくれたんです。たぶん、設定6濃厚の演出が出てたんでしょうね。私が打っていた台は、泣かず飛ばずだったので、お言葉に甘えて、その台に移りました。そこから、それなりに出させてもらって、どうにかトントンにはなり、ラッキーでした」
前出の藤井氏は「設定を教える程度であれば、ルール違反にならないケースがほとんどでは」と話す。
「連チャン状態中の台をそのまま誰かに受け渡す場合は、ルール違反になる可能性がありますが、通常時の状態でやめる際、誰かに設定を教えるだけなら問題ないでしょう。“出玉が増える状態”を譲っているわけではないですからね。パチスロの高設定台をやめる際に、誰かに伝えるというのはよくあることだと思います」