アナウンサーとして活動しながら、不動産投資で資産4億円となった櫻井知里さん
「不動産投資」というと、安定した家賃収入という“不労所得”が得られるプラスの印象もあれば、多額の借り入れや買った物件が空室になるリスクが気になる人もいるだろう。「本業」の仕事と並行して不動産投資を続ける人は、どのような取り組みをしているのか。アナウンサーとして活動しながら不動産投資にも力を注ぐという異色の存在である櫻井知里さんに話を聞いた。
櫻井さんはフリーアナウンサーとしてテレビ番組の進行や、ラジオのパーソナリティなどとして活動しながら、不動産投資を行なう“アナウンサー大家さん”だ。投資歴8年の時点で総資産が4億円を超えたという。そんな櫻井さんは、社会人になってすぐの頃から“本業以外の収入”への意識が高かったという。
「アナウンサーとして仕事をしながら、時間を捻出して副業をスタートさせたのが2009年のことで、やったのは中古ブランド品の販売です。貯金を着実に増やすことができて、2011年には1000万円ほど貯められた。そこでようやく、本格的な投資のスタートラインに立てた気持ちになりました」(以下、「」内コメントは櫻井さん)
最初にぶつかった「融資が通らない」という壁
櫻井さんは「不労所得を得たい」という思いを学生時代から強く持っていたと話す。
「私の人生のターニングポイントは、高校3年生の時です。父親の病気がきっかけで経済的に不安定な状態が続き、生活は困窮しました。アルバイトをしても、これしかもらえないのかという絶望感があり、お金を得る大変さを痛感しました。そのようななか、不労所得が得られたらいいなと思うようになり、“お金を生み出すための勉強”に取り組みました。そこで不動産投資に強く惹かれたのです」
いまや「土地転がしアナウンサー」の異名を取る櫻井さん。様々な投資があるなかで、不動産に強く興味を抱いたのは、幼い頃の体験があったからだ。
「幼少期はマンションに住んでいて、そこの大家である管理人さんがとても優しかった。鍵を忘れると開けてくれて、お菓子をくれる日もあった。その優しい姿が心に刻まれ、“こういう大人になりたい”という漠然とした憧れが生まれたんです。大人になり、お金のことを勉強するなかで、よりはっきりとあの大家さんみたいな存在になりたいと思うようになっていきました」
ただ、最初から不動産投資には取り組めず、太陽光発電投資からスタートすることに。
「不動産投資をやらなかったのではなく、できなかったんです。不動産投資を始めようとした時に多くの人がぶつかる“融資が通らない”という壁があった。そこで、まずは1500万円くらいからスタートできる太陽光発電投資(太陽光パネルを設置し、売電収入を得る投資)と、株式投資からスタートすることにしました。この1500万円の太陽光投資に踏み出すのもかなりの勇気が必要で、一度見送ったほどです。大きな額を動かすって勇気がいりますからね(笑)」
