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森口亮「まるわかり市況分析」
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日経平均5万円突破の相場展開でさらなる上昇余地はあるのか 財政政策・金融政策・企業決算で見極めたい注目ポイントを解説

10月29日、日経平均株価の終値は史上初の5万1000円台となった(写真:時事通信フォト)

10月29日、日経平均株価の終値は史上初の5万1000円台となった(写真:時事通信フォト)

 日経平均が史上初の5万円を超える水準となっている。年末にかけて今後の相場をどう見ればよいか。上昇余地はあるのか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんが解説する。

 * * *
 10月末時点で、日経平均株価が5万円の水準を大きく超えているというのは、「次のステージに入った」ことを意味します。とはいえ、株式市場には季節性が存在し、特に日本株においては「9月に弱く、11月・12月に強い」という傾向が過去データから明らかになっています。

日経平均の季節性

 まず季節性のエビデンスから整理しておきましょう。過去63年間(1959~2021年)にわたるデータでは、7月~9月期の月間平均騰落率がマイナスに転じることが多く、特に9月は平均▲0.5%といった下落傾向が見られ、上昇確率も47.6%と5割を下回っています。

 一方で、10月~12月期では数値が改善し、11月が平均+1.4%、12月が+1.5%という数値、かつ上昇確率が11月58.7%、12月66.7%という高水準に達しています。このデータから「夏から秋にかけて売られやすい」→「年末に向けて買い戻しやすい」という傾向は確かに存在します。

11月・12月相場をどう見るか

 季節性データからすれば、11月・12月に向けては本来では買いやすい環境が整っているといえます。

 とはいえ、条件付きであることも同時に示されています。例えば、過去データには「8~9月に売られがちだった外国人投資家のポジション整理後、年末に向けて買い戻しが入る」という海外投資家の動きが影響していると分析されています。

 また、10月の月間平均騰落率が▲0.0359%とほぼゼロというデータもあり、10月は荒れやすく、そのあと11月に上昇に転じるという流れが繰り返されてきました。

 しかし、日本株は4月に大きな下落を経験したもののその後は大きな波乱なく上昇が続いているように見えます。この状況下で年末まで株高は継続する余白は残っているのでしょうか?

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