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「レイコー2つ!」大阪の喫茶店で今も息づいていた“アイスコーヒーをレイコーと呼ぶ文化”に遭遇して20代ライターも感無量 絶滅寸前のドリンク「カルコ」の存在も知る

アイスコーヒーを「レイコー」と呼ぶ文化はまだ息づいている(イメージ)

アイスコーヒーを「レイコー」と呼ぶ文化はまだ息づいている(イメージ)

「レイコー」とは、かつて大阪など西日本を中心に使われていた言葉で、アイスコーヒーのことを指す。「冷たいコーヒー」を短縮し、「レイコー」と称していたわけだが、今ではすっかり耳にしなくなった。昭和を舞台にした作品ではその時代を映す目的で使用されることがあるほか、“昔流行した言葉”の特集に登場する程度だが、令和の大阪において、実際に「レイコー」と口にしている人はいるのだろうか。「レイコー」という言葉を聞いたことがなかった20代ライターが、大阪まで取材に行った。

70代タクシー運転手「僕らが学生の頃は…」

 大阪で生まれ育ち、府外に居住したことはないというタクシー運転手・Aさん(70代男性)に話を聞くと、「僕らが学生の頃は、みんな『レイコー』って呼んでたもんですよ」と、当時を述懐する。実際に、大阪ではそう呼ばれていたことがわかる“証人”である。

「昭和30年から40年ぐらいかなあ。僕が中学生の時の話ですよ。喫茶店に行っていることがバレると学校の先生に怒られるので、帰ってから一旦私服に着替えて、友達と毎日のように喫茶店でダラダラ過ごしてたものだよ。そこで『レイコー頂戴!』なんてね。先生から怒られるのは、喫茶店は“不良のたまり場”みたいなイメージだったからだろうね。いい思い出ですねえ」(Aさん)

 Aさんに「レイコー」情報を聞いてみると、今もメニューに「レイコー」と表記している店はいくつか知っているという。そのうちの一つ、通天閣近くの喫茶店に向かった。店はあいにく営業時間が終了していたが、扉横のポスターや食品サンプルの陳列棚には「冷コーあります」と「冷コー」表記が! ちなみに食品サンプル棚では、「レスカ」(レモンスカッシュのこと)もあることがアピールされていた。

次のページ:現場で息づいていた「レイコー」
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