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若年層に支持を集める「文庫本型日記」、魅力は“自分だけの一冊”が育っていく楽しさ 新顔『有吉メモ』は有吉弘行の言葉から“気づき”が得られる新しいスタイル

白紙部分の使い方は無限

白紙部分の使い方は無限

「厳選しない」ことで生まれたリアル

 著名人の語録を集めた企画といえば、言葉を選び抜き、名言を詰め込むイメージがあるが、本書に掲載されている“本日の有吉の言葉”は、たとえばこんな具合だ。

「出来ないことを苦手とは言わずにやる気ないと言っちゃう。」
「みんなが褒めてくれない仕事にこそ価値がある。」
「実は、こう見えて、で始まる自己紹介だいたいクソ。」
「自分達が作ったルールに縛られて訳わかんない番組あった。」
「バイデン昭和17年生まれ午年」

 含蓄深いようなものがある一方で、“落書き”のような言葉が混じる。この点について、市村さんは「あまりに掲載に不向きな文言を除き、連載すべてを掲載しています」という。

「有吉さんからも『メモだから』という理由で厳選する必要はないとのことでしたので、連載時の有吉さんとのメッセージもすべて入れ込み、整えました」

 メッセージ選びにおいて特に意識をしなかったからこそページごとに緩急がつき、読む側にとってはそれが“生々しさ”として響く。何よりの贅沢は、「有吉さんの頭の中を覗き見できる背徳感」(市村さん)だ。

「あんな売れっ子なのに、こんな細かいこと気になるんだ!という驚きもありますし、テレビ番組やラジオ番組で同様なことをおっしゃっていたときも『有吉メモ」で読んだやつだ!と、なぜか得した気分になります(笑)」

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