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ライフ

東横INNが導入した「推し活」プランが拡大中 ベッド横にぬいぐるみ用のベッドとガウンを提供、仕掛け人「Z世代プロジェクト」のメンバーが語る勝機とは

ぬいぐるみ用のガウンはMサイズとSサイズを用意している

ぬいぐるみ用のガウンはMサイズとSサイズを用意している

「推し活できるホテルを選ぶ」――推し活市場の拡大に伴い、ホテルチェーンでもその需要を取り込むべく、新たな試みに挑戦している。

 2025年6月末、東横INN大阪ドーム前店でスタートした「推し活応援!~ぬいと一緒にお泊り会プラン~」は、宿泊者本人だけでなく、推しキャラやぬいぐるみも一緒に宿泊できるユニークな企画。ベッド横のスペースにぬいぐるみやアクリルスタンド専用のベッドとガウンを提供し、自分とぬいぐるみが同じ体験をしている一体感を味わえる。

 リリースを出さずにテスト販売を開始するとSNSを中心に話題が広がり、わずか4カ月で全国59店舗にサービスの展開を拡大させた。多くの社員が半信半疑だった中を乗り越え、実現まで漕ぎ着けた、同社の「Z世代プロジェクト」のメンバーに話を聞いた。

脱・“おじさんが泊まるビジネスホテル”イメージ

 プランを考案したのは、社内の若手社員で構成される「Z世代プロジェクト」のメンバーで、マーケティング部の菊地真鈴さん。“おじさんが泊まるビジネスホテル”というイメージから脱却すべく、東横INNが「課題」とする若年層の獲得を目的に、新サービスを企画するプロジェクトだ。

 菊地さんは、自身の“推し活”経験から着想を得た。元々、東横INNでは以前から「ペット同伴プラン」を一部店舗で提供していたことから、「ぬいぐるみも家族のように迎えられるプランがあってもいいのでは」と考えたという。

「私自身、アクリルスタンドやぬいぐるみを旅行先に連れて行って一緒に写真を撮ったりする“推し活”をしていたので、そういった方を応援できるプランがないかなと考えました。また、本来スマホやリモコンを置く目的で設けられているベッド横のスペースに、ぬいぐるみやフィギュアを飾って写真を撮るお客様もいらっしゃったので、有効活用したいという思いもありました」

 背景には、市場の変化もあった。ぬいぐるみの市場は近年拡大傾向にあり、2024年には約450億円規模と、前年比115.3%を記録。単なる子どものおもちゃではなく、「ぬい活」や「ぬい撮り」といった楽しみ方が増えており、若年層を中心に需要が高まっている。

次のページ:社内では当初疑問視する声が多かったという

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