神奈川県の「発展する駅」はどこ?
東京都心の不動産価格が高騰し、その住宅需要は隣県の神奈川県にも確実に波及している。ただ、いつまでも全体としての右肩上がりが続くわけではなさそうだ。10年後の人口増減という長期視点で見ると、同じ神奈川県内でも駅ごとに明暗がはっきりと分かれることになるという。不動産データをAIで分析するリーウェイズ社の「10年後の人口増減予測」に基づき、神奈川県で“これから価値が上がる駅”をランキング化した。
今回のデータは、国土交通省のシンクタンク・国土技術政策総合研究所の『将来人口・世帯予測ツール』を基礎資料とし、2025年と2035年の数値を比較して将来の人口増減を算出したものだ。「人口増加は不動産価格の上昇を支える最もシンプルかつ強力な要素です。需要があるからこそ価格は維持され、伸びる余地が生まれるのです」と不動産のプロである株式会社さくら事務所取締役副社長COOの山本直彌氏は言う。
ランキングからは10年後の資産性を左右する需要の強弱がはっきり読み取れるわけだ。
目次
“東京×横浜”という二軸の巨大マーケット
神奈川県は、首都・東京に隣接しながら、日本屈指の大都市・横浜も抱える稀有なエリアだ。この「二軸アクセス」という地理的優位性は、住宅需要を強く下支えしている要因の1つである。
この点について山本氏は、「神奈川の魅力は簡単にアクセス可能な大都市の選択肢が2つあることに尽きます。東京にも横浜にも通えるという安心感は、他県にはない強みです」と指摘する。
住まいを構える場所としての神奈川は、単なる“都心の代替地”ではなく、独自価値を持つエリアなのだ。この地理特性が、10年後の人口増減にも色濃く影響している。神奈川「10年後に不動産価格が上がる駅・下がる駅」ランキングの中身を具体的に見ていこう。
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