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キャリア
元リク女性の「空飛ぶクルマ」への挑戦

「元リクルート社員」が他業界でイノベーションを起こせる理由 スカイドライブ CEO室長・宮内純枝氏が語る、「空飛ぶクルマ」を夢見てチャレンジするまでの経緯

「空飛ぶクルマ」計画

――「すべての人生が、すばらしい」「誰だ人生はマラソンって言ったのは」。覚えています。そのあたりで、宮内さんもリクルートを卒業するわけですね。

宮内:はい。「カーティベーター」というトヨタ自動車のエンジニアを中心した「空飛ぶクルマ」を開発するボランディア団体があって、その「部活」にトヨタ自動車が3000万円の協賛金を出した、という日経新聞の記事を目にしたんです。それを読んで「なんて楽しそう!」と思って連絡したら、誰でも入れてもらえるというので。

――転職ではなく。

宮内:ええ、土日だけの同好会です。人事でもPRでも、なんでも好きなことをやって、と言われて。その頃、彼らは「2020年の東京五輪で空飛ぶクルマを飛ばすこと」を目標にしていたので、私もそのプロジェクトに絡みたいなと思いました。

 そのうちメンバーが100人を超え、メディアに出るようになりました。ボランティア団体ながらも、調査や試作を重ねるうちに、「空飛ぶクルマ」の開発には多額の費用がかかることが見えてきました。そこで、「株式会社化」を考えるようになりました。

 鮮明に記憶に残っているんですが、2018年のゴールデンウィークに福澤さんから100人いたボランティアのメンバーに「今の本業を辞めて、フルでコミットしてもらえるか、連休中に決めて連絡して欲しい」と宣言があって、結果、福澤さんと私を含む6人が、創業メンバーとなりました。

――資金集めは誰がやったのですか?

宮内:福澤さんと副業でファイナンスをやってくれる方と私と、当初は3人で投資家さんを回りました。

 ちょうどウーバーエレベート(電動の垂直離着陸機を使った移動サービス。2020年ジョビー・アビエーションが買収)の構想が発表され、モルガン・スタンレーが市場予測を出して、グローバルに「空飛ぶクルマ・ブーム」が来ていた頃です。日本でも官民協議会が立ち上がり、SFだった「空飛ぶクルマ」が新しい産業と認知され始めたタイミングでした。

次のページ:リクルート「卒業」の理由

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