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《人生の終盤戦》相続や贈与に悩まないための3ステップ まずは“遺産の分け方”を考え、次に“納税対策”、それらを済ませてから“生前贈与”を検討する

相続の基本は、まず遺産の分け方を考えることから始まる(イメージ)

相続の基本は、まず遺産の分け方を考えることから始まる(イメージ)

 人生の終盤戦、残された貴重な時間を有効に使いたいものだ。そのためにも、相続や贈与に頭を悩ませすぎるのは避けたい。ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏(63)はこうアドバイスする。

生前贈与をして老後資金を枯渇させないように

「相続税は『3000万円+600万円×法定相続人の数』まで非課税です。妻と子2人なら4800万円まで相続税がかからないので、多くの人は相続税対策を考える必要はありません。生前贈与をして老後資金を枯渇させないよう、子や孫への出費は後回しでいいでしょう」

 他方、相続税がかかる資産がある場合でも贈与は後回しにする。

「相続の基本はまず、遺産の分け方を考えること。遺族が揉めないように法定通りが基本です。その内容を公正証書遺言にまとめて保管しておくと安心できます。遺言書作成は元気なうちに早めに済ませておくことです。

 次が納税対策。相続税は現金で払うので、遺族に払う余力があまりないなら不動産などを現金化しておく、あるいは死亡保険金を受け取れるようにしておくことです。それらを済ませてから、生前贈与を考えればいい。この3段階の順番を間違えないことが重要です」(同前)

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