ハズレがないのが老舗たるゆえん
「赤星」にさっぱりとしたお通しがあう
さあ、まずはビールだ。瓶ビールを頼むと、サッポロのラガービール、通称「赤星」が出てきた。このビール、軽くて飲み心地も穏やか。昼酒にはうってつけだ。
お通しは、豆とナメコとオクラの酢のもの。これがさっぱりとして、うまい。箸袋には、「鳥とうなぎの専門店 鳥竹」と印刷されている。そう、うなぎも自慢の店なのだ。そうか、鰻も食べてみたいが、まあ、先を急ぐまい。
「ピーマンの肉詰め。僕、好きなんですよ。まずはこれ、いきませんか」
異存なし。そこに、皮ポン酢を加えた。
ほどなくして出てきた皿には、立派すぎるピーマンの肉詰めが3つずつ串刺しにされてのっていた。そう、これが、メニューにある、つみれである。
さっそく齧りついて、にんまり笑う。私はつみれやツクネを生ピーマンにのせて頬張るのがとても好きなのだが、こうしてピーマンごと焼いてタレで味わうのもまた格別だ。ほどなくして出てきた皮ポン酢は、ほどよい酸味が嬉しい。日本酒などちびちびやりながらつまむにも、最適だろう。
皮ポン酢の酸味が酒を飲む手を進ませる
家族思いのケンちゃんは、ここで飲んだ後は、娘さんの好きなボンボチ(ぼんじり=尾羽の付け根)を土産にするという。いい話だなあ。私も若いころから、もつ焼き屋には数えられないくらい行ったけれど、好物のタン塩やツクネを土産にしたことは一度もない。ケーキを買って帰ろうとして、酔って転倒し、ぐちゃぐちゃになったケーキの箱を駅のゴミ箱に叩き込んで帰ったという悲しい記憶ならあるのだが……。
それはさておき。やきとりのメニューには、ほかに、そり(腿の付け根)とか首肉などもある。ひと串が大きいから私などはあまり積極的にあれこれ頼めないのが悔しいが、どれを頼んでもハズレがないのが老舗たるゆえんだろう。

