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失敗しない「老老相続」

「老老相続」最大の問題は、双方が高齢で「手続きが遅々として進まない」こと 相続人の誰かが認知症になっていると遺産分割協議ができない落とし穴も

「難しそう、面倒だというだけではなく、自分の死を見越して遺言書を作るのは縁起が悪いという心理的抵抗も大きい。子供からいきなり遺言書について切り出すと、親子関係にひびが入る恐れもあります。

 家族会議を子供から持ちかける場合には、いきなり相続や遺言書の話をするのではなく“もし入院することになったら誰が手続きするか”など、生活に直結する話題から少しずつ切り出していくことで、話が進みやすくなります」

 そうしてお墓や葬儀、介護の話などに徐々に移行していけば、抵抗なく自然に話し合うことができる。

「家族会議となったら、“遺言書はいいから、財産目録だけでも作っておいて”と頼むこともできるでしょう。不動産のほか、口座や保険をリストにしておくだけでも充分です」(中島さん)

 そこでは、「不動産を誰が相続するか」も決めておくこと。併せて忘れずに話し合っておきたいのが、「死後の費用」についてだ。老老相続の世代なら、きょうだいなど近しい親戚や友人を例にすれば話がしやすい。行政書士で相続・終活コンサルタントの明石久美さんが言う。

「葬儀に始まり、納骨、法要、遺品整理、お墓の維持費などを誰が、どこから出すか決めておかないと、後々揉めごとの種になります。“相続財産からこれらの費用を出し、差し引きして残った分を分割する”など、具体的に決めておきましょう」

第2回につづく

※女性セブン2026年3月5日号

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