“逆パワハラ”という新たな問題も(写真:イメージマート)
一般的に職場でのパワハラは、上司から部下に対して行われるものだが、中には部下から上司に対して行われる“逆パワハラ”も散見されるという。“逆パワハラ”が成立する条件やそれへの対処法について、実際の法律相談に回答する形で弁護士の竹下正己氏が解説する。
【相談】
ノイローゼ気味です。理由は部下たちの態度。彼らは私の指示に対して“チッ”と舌打ちをしたり、返事をしないこともあります。彼らは上司のパワハラが社会問題になっていることをいいことに、傲慢な態度を取っても叱られないだろうと高を括っているのです。彼らの態度のほうがパワハラになりませんか。
【回答】
逆パワハラは、法的にはあり得ることです。パワハラは職場における優越的関係を背景とした言動であって、業務上必要かつ相当な範囲を超えた行為により、労働者の就業環境が害されることをいいます。
要するに【1】優越的な関係【2】業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動【3】就業環境の悪化という三要件が備わっていればパワハラです。
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