ワンボックスカーに乗って辿り着いた波戸岬のサザエ小屋
運転代行業者も「2500円にさせてください!」
それを考えると、宅配業者や引っ越し業者、バス・タクシー会社など、車が仕事のツールになっている業種にとって、この原油高はとんでもなくキツい話でしょう。
当然、運転代行業者も原油高の煽りを食らっています。地方では、マイカーで繁華街まで飲みに来て、帰りは運転代行車を呼ぶことが普通になっています。その際、代行業者は2人で来て、一人が客の車を運転し、もう一人が自分の車を運転するのですね。
毎度不思議だったのが、タクシーで3800円はかかるようなところを「常連だから2000円で構わないよ」と言ってくれたりするところです。国土交通省の管轄で交通機関としての価格の幅が決まっているタクシーとは異なり、警察管轄であることも価格の柔軟性に影響しているのでしょう。そうした代行業者の中には「ガソリンが高い間は2500円にさせてください!」なんて、値上げに承諾してもらえるよう、お願いしている人もいると聞きました。
一般財団法人自動車検査登録情報協会による調査では、2023年3月末現在の世帯あたり普及台数は全国1.025台。1位は福井の1.698台で、2位は富山の1.640台、3位は山形の1.635台。もっとも少ないのは東京の0.416台、次いで大阪の0.623台、神奈川の0.678台です。
また、北国の場合は、暖房にも大量の灯油を使うことから、相当今年の冬は苦しい状態になっているのではないでしょうか。こうしたことを考えると、いかに家賃が高いとはいえ、首都圏、名古屋圏、関西圏、福岡圏の生活コストは、それ以外の面では案外抑えられているんじゃないか、と地方民の一人として感じます。
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は稲熊均氏との共著『ウソは真実の6倍の速さで拡散する』(中日新聞社)。
玄武岩が玄界灘の荒波にさらされ浸食されてできた景勝地「七ツ釜」

