“SHOビジネス”の規模はますます拡大(Getty Images)
今季から「ユニクロ」の名が冠されるドジャー・スタジアムを、背番号「17」のユニフォームを着たファンが埋め尽くす──。人気も実力も経済効果もメジャーリーグトップクラスになった、ドジャースの大谷翔平(31)。全米を席巻する“巨大SHOビジネス”の最新事情をリポートする。
広告契約を結ぶ日本企業は21社
3年連続4度のMVPや数々の打撃・投手タイトルに輝き、WBCベストナインにも選出された大谷。成績のみならず、声援やグッズ売上もチームトップに君臨する。
米メディアで「大谷番」として取材を続けるジャーナリスト・志村朋哉氏が指摘する。
「実力、人気、知名度ともに過去の日本人選手と比較しても異次元の存在です。イチロー氏もスター選手だったが、大谷選手は名実ともにメジャーナンバーワンの評価を受けている。全盛期のマイケル・ジョーダンやタイガー・ウッズがバスケ界、ゴルフ界でそうであったように、大谷選手も野球界の顔となりました」
大谷・山本・佐々木の日本人トリオTシャツが販売。売れ筋グッズとなっていた。撮影/荒川祐史(C2)
米国ではMLBよりNFL(アメフト)、NBA(バスケ)の人気が高いが、大谷のインパクトはスポーツ界全体を見渡してもトップクラスだ。
米スポーツビジネスメディアの「スポルティコ」によれば、スポンサー契約や記念品販売などによる大谷の「副収入」は1億2500万ドル(約200億円=2026年単年)となる見込みで、全米スポーツ史上最高額だという。
広告契約を結ぶ日本企業は21社。大谷が先導し、山本由伸(27)、佐々木朗希(24)が続いたことで、ユニクロの「LA進出」を含む日本企業の契約を後押ししてきた。
大谷が契約する外資系企業はポルシェ、HUGO BOSSなどが知られてきたが、米国企業にとっても大谷の存在感はさらに大きくなっている。
「大谷選手が契約するヘッドホンブランドのアップル傘下大手・ビーツは、サッカーのリオネル・メッシ、NBAのレブロン・ジェームス、テニスのセリーナ・ウイリアムズといった誰もが知るアスリートとしか契約を結んできませんでした。スポーツ界以外にもスターが多い米国では、特定のアスリート広告で街に溢れる状況にはなりにくく、日本とは事情が違いますが、世界的スーパースター級の評価を受けている証左でしょう」(志村氏)

