安全資産として注目されている国債の魅力とは
中東情勢の緊迫化により株式市場の乱高下が続き、安全資産に注目が集まっている。その代表格が国債だ。日本の個人向け国債と米国債、どちらを買うべきか、『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第182回は、「国債」について。
最近、株式市場の乱高下が続いており、株だけでなく安全な資産も持っておきたいと考える人が急増しています。そこで今、投資家の熱い視線を集めているのが、守りの資産の代表格である国債です。今回は、日本の個人向け国債と米国債、どちらを買うべきか、それぞれの特徴と選び方を解説します。
そもそもなぜ今、「債券」なのか?
国債は、国にお金を貸して利息を受け取り、満期になれば元本が返ってくる極めて安全性の高い金融商品です。最大の魅力は、途中で売却せずに満期まで持てば、国が破綻しない限り元本割れしないという圧倒的な安心感。上げたり下げたりと忙しい株式市場に疲れた投資家にとって、心落ち着ける避難先として注目が集まっています。
日本国債は、元本を死守したい人向け
日本の個人向け国債にはいくつか種類がありますが、今なら「変動10年」タイプが有力な選択肢になります。最大のメリットは、金利上昇の恩恵を受けられること。現在、日本も少しずつ金利が上がる局面にきています。購入時の金利でずっと固定されてしまうタイプよりも、世の中の金利に合わせて半年ごとに利息が見直される変動タイプなら、将来金利が上がった時に受け取れる利息も増えていきます。また、どんなに世の中の金利が下がっても、最低0.05%の金利は保証されます。1万円から購入でき、発行から1年経てばいつでも引き出しが可能(※直近2回分の利息が差し引かれますが、元本はそのまま戻ってきます)。
ちなみに、2026年3月募集の変動10年タイプの金利は1.4%です。メガバンクの1年定期預金金利がだいたい0.4%程度なので、それと比べるとかなりおいしい商品です。教育資金や住宅購入の頭金など、数年後に必ず使う予定があるお金の預け先として、現状ではもっともスマートな投資先といえるでしょう。
