SpaceXのIPOは史上最大規模になる見通し(イーロン・マスクCEO。Getty Images)
中国経済に精通する中国株投資の第一人者・田代尚機氏のプレミアム連載「チャイナ・リサーチ」。関連記事《【米中間で激化する「宇宙開発競争」のロードマップ】米国は軌道上・月面での原子力発電所建設計画を発表、中国は月の南極に基地建設を構想…相場の次なる大テーマに》を踏まえて、注目を集める米SpaceXのIPOについて解説する。
2025年の推定売上高は150億~160億ドル
今後、巨大産業に発展するだろう宇宙開発における中核銘柄として、まず注目されるのは、6月にIPOが予定されているSpaceXである。
4月1日には米国証券取引委員会(SEC)にIPOに関する登録書類を提出しており、NASDAQへの上場を目指しているようだ。最大750億ドルの資金調達を計画しているが、実現すれば2019年12月にサウジアラビア証券取引所に上場したサウジアラムコの総額294億ドル相当を大幅に上回る過去最大規模のIPOとなる。マスコミ報道によれば、モルガンスタンレー、BOA、シティグループ、JPモルガン・チェース、ゴールドマンサックスといったグローバル大手5機関が共同主幹事となり、アジアではみずほフィナンシャルグループが地域販売を担当、史上最大の公募・売出を目指すことになりそうだ。
現時点では、目論見書、上場のための有価証券報告書は公表されていない。収益構成について正確にはわからないが、マスコミ情報をまとめると、2024年の推定売上高は130億~140億ドル程度、この内6割弱がStarlink、ロケット打ち上げサービスが4割弱、NASA/政府向けが5%程度、その他、軍事衛星などが数%であったようだ。ただ、2025年も事業拡大が続いており、売上高は150億~160億ドルに達したとみられる。さらに、2025年3月に「X(旧Twitter)」とAIスタートアップ企業「xAI」が合併、2026年2月にはSpaceXが「xAI」を買収している。事業内容の分析については、「上場のための有価証券報告書」の公表を待つほかない。
