黒田雄士氏が考えた“罠を仕掛け”チャンスに備えるトレード手法とは
昨今の円安に伴い、取引が盛んになっているFX(外国為替証拠金取引)。金融先物取引業協会によると、2026年1~3月の店頭FX月間取引金額は1000兆円を超えた。個人投資家の中には副業としてFXに取り組む人もいるだろう。自身も会社員として働く傍らFXを始め、いまでは事業家兼投資家として活躍する「相場師クロ」こと、グローバルリンクアドバイザーズ株式会社アナリストの黒田雄士氏は、会社員時代「定時にチャートを開いて5分で完結するトレード手法」を作り上げたという。どんな取引方法で、どういった特徴があるのか。初の著書『副業FX~定時上がりの指値トレード~』を上梓する黒田氏に話を聞いた。
スイングトレードからデイトレードに変更した理由
「専門商社で営業職をやっていた関係上、為替のことは知っていました。仕事にも役立つと思い、FXを始めたのが20代中盤です」(以下、「」内は黒田氏)
黒田氏が最初に取り組んだのはスイングトレード。数日~数週間、買い・売りのポジションを保有するスタイルが会社員として働く黒田氏には合っているという考えからだ。スイングトレードは上昇または下落の一方向へのトレンドが続く相場局面では取り組みやすく、例えばここ数年の円安相場もスイングトレードに向いていたといえる。
「当時、ポンド安の波にうまく乗れたので、大きく利益を獲れたこともありました。『結構やれるじゃん』と思っていたら、ある時から仕事中も収益が気になるようになったんです。また、大勝ち・大負けを繰り返すようになり、収支の面でも不安定に。これだと本業に支障をきたすと思い、スイングトレードはやめました」
長期間ポジションを持ったままではメンタルに影響する。そのデメリットを解消するため、黒田氏はデイトレードに目を向けた。デイトレードなら、ポジションを保有する期間が短く、精神的負荷を軽減できると考えたのだ。
「いま実践しているデイトレードなら、チャートを定時に見て、私のルールに合致する値動きパターンがあれば、指値注文を置き、利食い・損切りも設定。その後の値動きは気にする必要がなくなったため、メンタルへの影響も解消されました。一連の作業は慣れれば5分とかかりません」
