パチンコホールの店舗数減少に歯止めはかかるのか(イメージ)
コロナ禍の影響を強く受け、大幅に減少したパチンコホール。その傾向はいまなお続いているが、明るい兆しもあるという。警察庁が発表した最新データから、パチンコホールの現状に迫る。【前後編の前編】
ホールの減少スピードは鈍化
警察庁生活安全局保安課は4月、統計資料『令和7年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯等の取締り状況について』を公表した。同資料によると2025年(令和7年)末時点での全国のパチンコホールの営業許可数は6464店舗で、2024年末の6706店舗から242店舗減少した。パチンコ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が説明する。
「パチンコホールの店舗数は、1万7000店舗以上が営業していたといわれている1995年をピークに年々減少しています。近年の傾向としては、2018年にパチスロが5号機から射幸性が抑えられた6号機に移行したことが客離れを招き、2022年に5号機が完全撤去となったことで、パチスロ専門店が減少しました。さらに、2020年のコロナ禍で多くのホールが営業自粛となって経営が難しくなり、このタイミングで閉店したホールも多いです」(以下「」内同)
警察資料によると、直近5年のパチンコホールの店舗数は、2021年が8456店舗、2022年が7665店舗、2023年が7083店舗、2024年が6706店舗、2025年が6464店舗となっている。前年からの店舗数の減少比率を見ると、2022年が791店舗の減少で9.3%減、2023年が582店舗減少で7.6%減、2024年が377店舗減少で5.3%減、そして2025年が242店舗減少で3.6%減となっている。店舗数は減少し続けているが、前年比の減少比率は低下傾向にあり、店舗数減少のスピードは鈍化していると言える。
「コロナ禍から5年以上が経過し、その影響で経営が難しくなったホールの多くはすでに閉店済みとなっている現状があるのかと思います。また、2022年に登場したメダルを使わないスマートパチスロ(スマスロ)はゲーム性が多彩で射幸性が高い機種もあり、ユーザーからの支持を得ています。厳しい状況ながらも、回復傾向にあるパチスロ人気に支えられる形で、どうにか閉店せずに済んでいるホールも多いでしょう。ホール店舗数の減少が徐々になだらかになっているのは、パチスロ人気のおかげだといえます」
