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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

もう助けて!フリーランス女性が中途社員から受けたパワハラ被害「会議中ずっと叱責。周りの社員は怖気づいて何も言ってくれない…」 かつてパワハラ被害から脱出した先輩フリーランスからの助言

私がAさんだったらこう言い返す

 もしも私がAさんだったら、こう言い返すと思います。

「まだ直す時間がありますので、そんな細かいところにこだわらないでいい。校正はここからの作業。あなたのその指摘で、この原稿を書いたここにいる人の士気が下がる」
「全員を満足させる企画なんてあり得ない。今回は『親子で楽しむ』という切り口で決まっていたのだから、変えようがない」
「すでにお店に原稿チェックはしてもらっている。深掘りをしたいのであればあなたがやればいい」

 私のような52歳の男であれば、このくらい言い返すことできますが、30代の女性で、しかも相手が“役員の息がかかった人”である以上、何も言えなかったそうです。しかも、その場に同席していた他の社員スタッフも、X氏に対しては怖気づいている。

 X氏からのパワハラをAさんが一手に引き受けている状況で、他の社員スタッフは「自分のところにお鉢が回ってこないでくれ!」と思っていたのかもしれません。だからこそAさんは会議では四面楚歌のような状態になり、私のような旧知のベテランフリーランスに「もう、助けてください!」と愚痴ってきたわけです。私はこう彼女に伝えました。

「他にカネを稼ぐ手はあるんでしょ? イヤならやめちゃえよ。ただ、X氏によるパワハラについては、これからは録音しておいた方がいい。その録音の証拠でいつかX氏に一撃を食らわせることができるかもしれない。パワハラ野郎は仕事の現場から一掃されるものだから」

20代の頃に出会った“パワハラ気質の編集者”との決別

 私自身、パワハラを受けた時の対応ってものは、案外上手にやってきた自負があります。28歳だった2001年、とある雑誌のライターになったのですが、そこで私の担当になった1歳年下の編集者がパワハラ気質だった。

「中川君は本当に文章がヘタクソだね」

 と言うのは毎度のことで、朝の3時に電話がかかってきて、修正の指示を1時間電話で喋り続ける。「そんなに詳しいんだったらお前が直せ!」と言いたかったのですが、下請けとしての立場があるため「はい」「はい」「なるほど」と言うしかない。あちらさんは14時出勤で、こちらは朝6時から稼働している。「あのさ、『実は……』という文章がないんだよ。なんとかしてよ」「今回取材した人、つまらない。別の人に取材して」なんてことすら言ってくる。

 おいおい、今日校了なのに、なんで別の人を見つけて取材して原稿書いて原稿チェックしてもらい、さらには元々取材した人に「すいませーん、先生の発言つまらなかったので落としまーす!」なんて言わせるんか?

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