こちらは取材相手に頭を下げてなんとか時間を作ってもらった。なのに「上流」の人々は下請けにパワハラを仕掛けてくる。しかもこれが「かわいがり」であり「能力を鍛えてやってる」と解釈しているのです。結果的に私はこの男とは決別することになるのですが、決別できた理由は、私が別の雑誌では“使える”フリーランス編集になれたからです。
「はぁ? あなたの仕事なんてしないでも、別の編集部だともっといいギャラがもらえるんですよ。挙句の果てには、性格の悪いあなたからのネチネチした自己顕示欲丸出し指摘を受けないでいいし、夜もじっくり寝られる。あなたの仕事をやる理由なんてないですよ。謝ってほしいところですが、それはお任せしますよー(棒)。もうあなたとは金輪際かかわりません。さようなら、ただ、今月のギャラはちゃんと振り込めよ」
こう言ってこの男とは別れました。なので、パワハラをする人間がいた場合は「いつか見返す」を目標に仕事を頑張ってください。フリーの方は、その会社よりも「おいしい」仕事をバンバンGETしてください。
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は稲熊均氏との共著『ウソは真実の6倍の速さで拡散する』(中日新聞社)。