ETFをこれまで以上に手頃に買うことができるようになった
楽天証券が、金額指定取引サービス「かぶピタッ」の対象にETF(上場投資信託)を追加し、主要ネット証券では初めてETFを1円単位の金額指定で買うことができるようになった。このサービスは、どのようなニーズを持つ人に向いているのか。『知識ゼロでも週3000円の投資で100万円が勝手に貯まる本』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第189回は、「ETFの少額投資」について。
金額指定ETFのメリット
投資信託は毎月1万円など、自分で決めた金額で積立投資することができますが、ETFは1口単位でしか買えないのが今までの認識でした。しかし、ここにきて、楽天証券が、100円以上1円単位の金額指定で買えるサービス「かぶピタッ」の対象にETFを追加しました。ETFを金額指定で取引できるのは主要ネット証券では初めてのこと。日経平均やS&P500、全世界株式、金、コモディティなど15銘柄が対象で、NISAの成長投資枠で使えます。
最大のメリットは、端数を気にせず予算ピッタリでETFを買えることです。毎月の投資予算の範囲で少しずつ買いたい人、ボーナスの一部を充てたい人など、「予算ありき」で動きたい投資家には使い勝手が大きく向上します。ただし、「かぶピタッ」は通常のETF取引のようにリアルタイムで売買する仕組みではなく、原則9時30分ごろに約定する金額指定取引です。そのため、通常取引とは約定ルールが異なる点は押さえておきたいところです。楽天ポイントを使って購入できる点は、ポイント投資派にとっても魅力といえるでしょう。
取引コストと注意すべき点
一方で注意したい点もあります。売買手数料は無料ですが、取引価格には0.22%のスプレッドが含まれます。買うときは基準となる価格にスプレッドが上乗せされ、売るときはスプレッドが差し引かれるため、これが実質的なコストになります。そのため、通常のETF取引より割高になる場面もあります。
また、ETFの分配金は保有口数に応じて受け取れますが、1円未満は切り捨てられます。少額で保有している場合は、分配金がほとんど入らないこともあるため、分配金目的で使う場合は注意が必要です。
