アイビー・リーグの一角を占めるコロンビア大学
アメリカの大学入試では、日本のように「理系か文系か」を決め、「偏差値で国公立を狙い、滑り止めに私立を数校」といった選択方法は用意されていない。大学は、必ずしも偏差値順で測ることができず、それぞれに個性豊かな存在だからだ。
では、どのように大学選びが行われているのか。アメリカ在住の作家・ジャーナリストの冷泉彰彦氏の著書『世界の一流は「子ども」に何を教えているのか』より、一部抜粋・再構成して紹介する。【前後編の後編】
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「アイビー・リーグ」加盟の8校はそれぞれに強み
志望校選びに関連して、アメリカの大学については、どのような「カテゴリ分け」ができるかを整理しておきましょう。まず、トップクラスのいわゆる「名門大学」ですが、「格」として、その頂点に存在するのが前編記事でもお話しした「アイビー・リーグ」の8校(ブラウン大学、コロンビア大学、コーネル大学、ダートマス・カレッジ、ハーバード大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、イエール大学)であると言われています。
ちなみに「リーグ」というのは「連盟」という意味であり、実際に連盟組織があって、プリンストンに本部が設置されています。東海岸の歴史の古い伝統校による連盟として存在しているのです。
8校の中では、世界的にはハーバードが有名であり、これにプリンストン、イエールが続いている、そんなイメージが出来上がっています。実際にこの3校は、学部の部分では決して大規模校ではなく、それぞれ1学年ごとの学部学生は2000人前後以下であることから、確かに入学は狭き門であり、卒業証書も希少価値であるということは否定できません。
いわば、この3校は、「小さいアイビー」というグループです。ただ、この3校があらゆる専攻において秀(ひい)でているのかというと、決してそんなことはありません。
これに続く都市型のアイビー校である、コロンビア、ペンシルベニア(Uペン)、さらにはブラウン、やや規模が大きい一方で学内の競争が激しいコーネル、そして自然に抱かれた環境にあるダートマス・カレッジと、加盟校の8校はそれぞれに強みを持っており、強烈なプライドと卒業生組織の結束力を誇っています。
これらのアイビー・リーグ加盟校に加えて、西海岸のスタンフォード、そしてハーバードに隣接するMIT(マサチューセッツ工科大学)の2校も、プライドの高さと卒業生の結束力ということでは、アイビーと同格と考えられています。
