アメリカのトップクラスの大学群
「パーティー大学」の意外な“メリット”
事実上、こうしたトップグループと同格の大学はほかにもあります。ジョンズ・ホプキンス、ジョージタウン、ボストン・カレッジ、ライス、デューク、カーネギー・メロン、ワシウ(ワシントン大学セントルイス校)、シカゴ、ノースウェスタンといった私学名門の各校は、とりあえずそのグループだと言っていいでしょう。
このグループは、専攻によっては「全米でナンバーワン」の分野を持っていると同時に、学部・大学院全体の教育レベル、学生のレベルも十分にトップ級だと言えます。
さらに都市に密着した環境で、それぞれに独自の校風を持っているNYU(ニューヨーク大学)、マイアミ大学(フロリダ州)、BU(ボストン大学)、USC(南カリフォルニア大学)なども、「私学の雄」的な存在であり、全国的な人気と評価があります。
この4校はよく「パーティー大学」だと言われます。それぞれ、有名な都市の賑やかな地域に隣接しているからです。
一部の親たちからは「遊び回って勉強しないのでは」と警戒され、高校のカウンセラーも「要注意」などと言うことがあります。ですが、こうした学校の場合、パーティーで遊んでいる中から、将来の研究やビジネスの人脈がつくられるのです。
また、都市の大学では、「シティ・ライフを満喫するのは金曜・土曜だけで、日曜になると次の週の予習に時間を割ける学生だけがよい成績を収める」とも言われています。
ちなみに、アメリカでは、国立の大学は基本的に軍学校だけです。州立など公立校の中にもレベルの高い大学はありますが、名門と言われる大学は、そのほとんどが私立です。
*冷泉彰彦著『世界の一流は「子ども」に何を教えているのか』(クロスメディア・パブリッシング)より一部を抜粋・再構成
▼▼▼前編記事▼▼▼
【はじめから読む→】アメリカの大学はなぜ偏差値で序列化できないのか? 安易な序列化を阻む各大学の個性
【プロフィール】
冷泉彰彦(れいぜい・あきひこ)/ニュージャージー州在住。作家・ジャーナリスト。プリンストン日本語学校高等部ディレクター。1959年東京生まれ。東京大学文学部卒業。コロンビア大学大学院修士(日本語教授法)。福武書店(現ベネッセコーポレーション)勤務を経て1993年に渡米。著書に『アメリカの警察』(ワニブックス新書)、『自動運転「戦場」ルポ ウーバー、グーグル、日本勢――クルマの近未来』(朝日新書)、『「関係の空気」「場の空気」』(講談社現代新書)など。有料の週刊メルマガ「冷泉彰彦のプリンストン通信」配信中。
