先週の日経平均は前週末比258.62円高
投資情報会社・フィスコが、株式市場の6月1日~6月5日の動きを振り返りつつ、6月8日~6月12日の相場見通しを解説する(4日19時執筆)。
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先週の日経平均は前週末比258.62円高(+0.4%)の66588.12円で取引を終了した。週前半は、米国とイランの戦闘終結に向けた協議が停滞しているとの見方が広がって上値を抑えたものの、指数寄与度の高いソフトバンクG<9984>をはじめ、人工知能(AI)関連株の上昇が支えとなって堅調推移となった。週央にかけ、3日には1667円高となって初の68000円台にまで上昇、高値を68786円まで伸ばした。前日の米半導体株指数(SOX指数)が6%近い上昇となったことで半導体関連株が大きく上昇、日経平均を押し上げた。
週後半にかけては、過熱警戒感からの利益確定売りが優勢となって連日で下落、日経平均は伸び悩んだ。決算発表後に米ブロードコムが大幅下落となったことで、AI・半導体関連株が下げを主導する形となった。日本銀行が6月の金融政策決定会合で政策金利を引き上げるとの見方が強まったこと、中東情勢の交渉難航が意識されたこと、米国の大型新規株式公開(IPO)を控えて換金売り圧力への懸念が強まったことなども、それぞれ相場の下押し材料とされた。
米ブロードコムは売上見通しが市場予想未達となって、4日の取引では12.6%の急落となった。同日はSOX指数も2%超の下落となったが、一時6%超の下落からは下げ渋っている。目先的に、SOX指数が再度高値を窺う動きとなれば、東京市場でも指数寄与度の高い半導体株の連れ高が見込め、日経平均も再度の上値追いとなっていこう。こうした中、今週12日には米国市場でスペースXのIPOが予定されている。ファンドの組み入れなども段階的に進んでいくとみられるが、調達額約12兆円、時価総額約283兆円という前例のない規模の大型上場とあって、他の銘柄への換金売り圧力は強まる公算が大きいと考えられる。とりわけ、ここまで上昇が続いてきたAI・半導体関連銘柄が乗り換えの対象になりやすいとみられるため、SOX指数などの上値を抑制させよう。少なくても今週は、スペースXの上場が、期待感よりも需給への警戒感を強めさせることになるとみられる。なお、需給懸念が大きく強まるような展開となれば、今後のアンソロピックやオープンAIの上場時にも、同様に警戒感が強まりやすくなる公算。
金曜日の東京市場では、日経平均が882円安と大幅下落となったものの、プライム市場では値上がり銘柄数が圧倒的に多かった。AI・半導体株の調整は、他の出遅れ銘柄やバリュー銘柄への資金流入につながることになるため、市場にとっては一概にネガティブとは捉えきれないだろう。今週末はメジャーSQの算出日であり、物色変化の一つのタイミングであるとも考えられる。ちなみに、6月後半にかけては、株主総会の集中日を迎えること、配当金の支払いが集中することから、バリュー株優位のタイミングでもある。アクティビストファンドによる低PBR・ROE是正の要求が意識されやすいこと、配当金再投資の対象となりやすいのは高配当利回り銘柄と考えられることなどが背景。
